中国茶/おいしい中国茶の入れ方

茶葉を生き返らせる

時間が経ってしまった中国緑茶。でも捨てるのはもったいない。そんなときには、焙烙で生き返らせてあげましょう。

執筆者:平田 公一

緑茶は劣化するもの


美味しい茶葉も時間が経過すると劣化します

中国緑茶が好きだと、色々な種類の緑茶に手をだして、結局飲みきれずに時間が経ってしまったという経験をお持ちの人は多いと思います。かく言う中国茶ガイドひらたもその中の一人。

例えば、春には浙江省、江蘇省、安徽省、雲南省など、様々な地域の緑茶に手をだしてしまい、美味しく飲めるのは、入手して一月ぐらい。春の終わりから夏にかけてはさらに青茶類が幅を利かせるようになり、秋には岩茶や単叢メインになってしまうと、もう緑茶には手が出なかったりします。

もちろん緑茶の中で気に入った龍井や太平猴魁などは、一年中飲み続けますが、思いつきで入手した緑茶やもらい物などというものだと、そのまま放置されかねません。

そうして二度目の梅雨や夏を越してしまうと、いくら保存がいいといっても、自宅での保存ですから、どうしても、なんとなくすえた匂いがしてきてしまうものです。

それらをこのまま熱湯で飲んでも、とりあえず飲めないことはないのですが、緑茶の古くなったものの香というのは、「香り」ではなく、いわゆる「匂い」に変質してしまい、どうも苦手という人が多いのではないかとも思います。飲んでも「なんだか昆布だし?」的な感じがして、入手したばかりの感動はいったい何処へ行ってしまったのやらという感じですね。

こうなると、結局は苦労して入手した美味しかった茶もそのままさらに放置され、結局は廃棄処分になってしまうのが関の山。

美味しいうちに飲まないと、せっかく茶園の人たちが丹精込めて作ったお茶もごみになってしまうのは、本当にもったいないし申し訳ない。だから、どうかして飲みたいと思うものです。

そこで、これらの中国緑茶を生き返らせるのはどうしたらいいでしょう。 そうなのです。日本茶の焙じ茶の様に生き返らせてしまえば良いというわけです。
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