協会設立の経緯
一般社団法人 日本台湾茶協会設立
日本には、中国茶普及を目指す各種団体があります。NPO日本中国茶協会、日本中国茶普及協会、NPO日本茶藝師協会、そして日本中国茶インストラクター協会などです。
それぞれ組織母体の企業などは異なりますし、その方法なども微妙に違いがありますが、日本における中国茶普及に向けた取り組みの方向性は同じだといってもよいと思います。
ここに新たに団体が加わりました。昨年9月に一般社団法人として設立された「日本台湾茶協会」です。この組織がほかと違うのは、台湾茶に限定していること。
代表理事に就任した林美保さんは、「中国茶に関する団体は沢山ありました。でも、私たちが普及を目指すのは、中国茶ではなく、台湾茶なのです。」とはなしてくれました。
会長に就任した林美保さん
林さんは、小さいときから台湾や台湾茶を身近に見てきました。そして台湾に渡り国立台湾大学生化科生化科技系(原農化系)に入学し、更にお茶に深く触れてきました。台湾にいる間は、しょっちゅう親類の経営する久順茶行に顔を出し、台湾烏龍茶の魅力を学び続けたのだそうです。
そんな彼女が日本の茶業をみて考えたのは、「台湾茶が中国茶と一緒になっていること」だったそうです。つまり、台湾茶は台湾茶という分野が確立しているのに、なぜ中国茶に分類されてしまうんだろうということでした。
そして、帰国後実家のダッシュの広報等を担当しながら、どうすれば台湾茶をもっと知ってもらえるのか?そう考えた彼女は、台湾の茶業や茶関係者の協力を得て台湾茶の組織を作ルことを決めました。特定の茶関連企業などとは関係を持たずに、台湾茶に興味のある人たちに参加してもらえれば、台湾茶の魅力をもっと広い人たちに知ってもらえるのではないかと考えたのだそうです。
そこで、彼女は、去年の7月、台湾の茶業に携わる有名な茶人の間を歩き回り、台湾茶協会設立について説明し、賛同を取り付けたのだそうです。
こうして2009年9月7日に「一般社団法人 日本台湾茶協会」は設立されました。
理事や顧問の方々の顔ぶれを見てみると、そうそうたる顔ぶれでした。この方々こそ、林さんが、設立の説明をし参道を取り付けた際に、協力を申し出てくれた方々なのです。
理事には、台湾物産館の藤田社長、そして台湾から台湾総合研究院・前高級助手研究員の呉博群氏が就任されました。
そして顧問には、
- 元台灣省農林廳技正/本屆十大傑出農業專家の張瑞成氏
- 台灣區製茶工業同業公會・前理事長、現顧問の黄正敏氏
- 國立台灣大學 農業化學系 名譽教授の李敏雄氏
- 國立台灣大學 農業化學系 農藥試驗室 教授の顔瑞弘氏
- 中臺科技大學 食品科技系 教授/台灣茶協會 創立理事長の區少梅氏
- 中華茶文化學會 理事長の范増平氏
- 無我茶會 前會長の陳寶氏
- 茶藝家 (主要寫作:台灣找茶/台北找茶/客家找茶) の呉徳亮氏
- 行政院農業委員会茶業改良場 場長の林木連氏