▼ 蘭亭
学芸大学の駅の隣にある名店街、そこに小さな中国茶専門店があります。名前は「蘭亭」。小さなお店なのですが、毎日会社帰りに立ち寄りたくなる、そんな暖かなお店なのです。

蘭亭は、中国茶専門店です。だからここでメインに扱っているのは、もちろん中国茶ということになります。老舗の中国茶専門店で長年マネージャーをされていたオーナーの藤原さんのお眼鏡にかなったものだけを扱うのですから、それはもう一流のお茶が勢ぞろい。季節毎にさまざまなお茶が楽しめるお店といえるでしょう。

でも、この蘭亭、ちょっと他のお店とちがうのです。蘭亭が蘭亭たる理由は、そのお茶の売り方にあるといえます。

▼ 小分けが嬉しい
「お茶をいろいろ飲みたいと思っても、50gとか100gをまとめて買うと、そのお茶を飲み終わらないと次ぎのお茶を買えないですよね。あるいはあまらせちゃう。」そうにこやかに藤原さんはおっしゃいます。そうなのです。ここのお茶の多くは10gから購入できるのです。

もちろん、いろんなお茶を飲んでみて、これがおいしいと思ったお茶を、もう少し沢山買いたいという人もいるでしょう。そんな人のためには、30g、50g、或いは100gなど、多い量のパッケージも作ってくれるのです。

「良いお茶は値段が高いのですね。でも、是非飲んでみたいという人には、量を少なくすれば買える場合もありますよね。」と藤原さん。お客さんの立場に立って、どうしたらいろんなおいしいお茶を沢山の人に飲んでもらえるか考えています。

そのために考えたのが、この少量パック。売れ筋、あるいは藤原さんが飲んでもらいたいと思うお茶を、藤原さん自ら少量のパックに詰めます。これは大手の専門店やベンダーでは真似できないこと。

「本当はパッケージに入れるお茶の量を少なくすると劣化が早いのですが、その時々で状況をみながらお客さんにお薦めできるパッケージを作るから、お店での回転も速くなるし、お客さんも少量だからすぐ飲めるのです。それから、ここにあるお茶の多くが中身も見えるようにビニールのパッケージにしてますが、これも回転が速いから出きることなんですよ。」

▼ その日の気分でお茶を買う
一パックが10g程度だと、中国茶の場合2回分ぐらいの分量になります。そんな少量のお茶を、その日の気分で購入される女性がとても多いのがこのお店の特徴。「今日はどんなお茶を飲もうかしら」、「前のお茶がなくなったから、今度は、そのお茶に加えてこのお茶も」なんて、気軽に買うことが出きるわけです。

買ったお茶は、その週のうちに飲んでしまえるので、劣化することもなく美味しい状態で飲むことが出きるのです。これはとても嬉しいサービスですね。家に沢山お茶が余っていると、なかなか次ぎのお茶が買えませんが、こんな形でお茶が買えるなら、余らせることなく次ぎのお茶が買いやすくもなるのです。

「みなさん、だいたいその週の分として、2~3パックぐらい購入されますね。それでも一パック100~300円なので、コーヒーやさんでコーヒー飲むよりも安く買えるでしょ。」

お願いすれば試飲もいろいろ可能です。オリジナルの茶器でいろいろと試飲して、今日はこれにしようと選んでいく人も多いのだとか。

もちろんお茶の目利きの藤原さんのことですから、時にはいろんな珍しいお茶なども用意されています。「白鷺」という名称の台茶17号という品種で作られた烏龍茶や発酵の浅いグリーニッシュな東方美人、或いはミャンマーの山茶なんていうものもあったりして、とても面白いのです。

次ページで、蘭亭のお薦めブレンドティーをご紹介します。