カテキンってどんな味?
茶から抽出したカテキンのサプリメント
お茶を勉強していると、当然その含有する成分についても、いろいろと触れることになります。
たとえば、茶葉に含まれる最も重要な成分である「カテキン」。お茶の渋みの成分であり、様々な効用があるといわれています。
カテキンは茶の中でもかなり研究が進められている成分です。特に、ここ数年、体脂肪を減少させるという効能が注目され、花王を始めとするメーカーが、その研究を重ね、カテキンの摂取が消費エネルギーを増加させるという臨床実験なども発表されています。また、高濃度茶カテキンの摂取により、肝臓での脂肪燃焼酵素の遺伝子発現量が増加するなどという研究も行われており、こうした研究の成果により、茶カテキンは飲料とともに、サプリメントとして開発も行われています。
ところが実際に個別の成分を取り出して「これがカテキンです」と示すには、きちんとした大学の講義とかあるいは研究所にお願いして特別に抽出してもらったカテキンを使って講義をするしかありません。
ですから、普段、お茶好きの皆さんもカテキン=お茶の苦味成分と漠然と認識しているだけではないでしょうか。
個人で中国茶を様々な観点から知りたいと勉強を進めるうちに、やはりぶつかるのがこういう壁です。
カテキンは、茶の主要な成分。ですから、研究が様々に進められているにも関わらず、普段茶葉に10%程度含まれているカテキンを、私たちは茶を飲むことによってしか認識できないのです。
どうすればカテキンそのものを私たちが認識できるのか、いろいろと考えてきましたが、なかなかこれといった結果が見つかりませんでした。
高濃度カテキン含有の飲料を飲んでみるというのも一つの手かもしれません。最近では、伊藤園や花王などからも高濃度カテキン飲料が発売されています。
また、三井農林からも普通の煎茶の2倍のカテキンが含有されているという「カテキン粉末煎茶」などが発売されています。
こういう商品で少しでもカテキンの本質を知ることができるでしょう。
サプリメントを教材に
なんとなくカテキンに近付ける気がするサプリメント
さらに、最近では、様々な健康成分をぎゅっと濃縮したサプリメント商品が発売されており、カテキンに関しても例外ではありません。
お茶に興味があってさらにお茶研究をしてみたい人にとって、実はこのサプリメントは非常に優れた教材になるのです。
たとえば、各種サプリメントを発売している株式会社タイヨーラボでは、「プレミアムカテキン」というタブレットを発売しています。もちろん、カテキンそのままではありませんが(他に水飴、結晶セルロース、ステアリン酸カルシウムなど)、比較的カテキンの雰囲気をつかむことが出来るのではないかと思います(ただし、苦味は相当押さえられている)。
また、他にもDHCの「カテキン」、丸政製茶の「エピガロカテキンガレート+」、三井農林の「スーパーカテキン ポリフェノン200 」、山本漢方製薬の「茶カテキン」伊藤園の「カテキンアクティブ」(ただし、にんにくエキスと黒酢エキス含有)など、各種カテキンサプリメントが発売されています。
また、茶の成分であるテアニンについても、太陽化学の「テアニン」、リアルサプリメントの「テアニン」など、各種のサプリメントが発売されていますので、一度試してみるのも面白いかもしれません。
こういうサプリメント等を活用して、更にお茶の勉強を進めてみるのも面白いかもしれませんね。
<関係リンク>
お茶に含まれている成分1
お茶に含まれている成分2