六安瓜片
六安瓜片は、安徽省を代表する緑茶の一つで、瓜やひまわりの種にその形が似ていることから、「瓜片」と呼ばれています。安徽省皖西地区、大別山北東麓の六安、金寨と霍山の三県に産します。この六安市の歴史は古く、春秋の時代から町があったといわれ、漢を建国した劉邦と争った項羽が住んだこともある地域だといわれています。六安市とその近郊の188の郷鎮、面積18000平方キロ、人口660万人の地区を皖西と呼んでいます。六安の名前は、前漢の武帝(紀元前172年頃)のころの書物に「六安国を設置する」との記載がある程古いとされています。
六安瓜片の中でも、斉雲山の蝙蝠洞産のものは品質がよいことから、特に地域の名前を冠して、「斉雲瓜片」「斉雲云霧瓜片」とも言われています。
六安周辺では、六安瓜片のほかに、霍山黄芽、舒城蘭花、舒城珍眉などが歴史あるお茶として知られていますが、近年では、白霜靄毫、皖西早花、斉山翠眉というお茶も有名になってきています。
片茶の代表的なお茶に分類されていますが、味はボディーと深みの味で、香りは高く、焙煎香があります。後味があまくて、上質なものは、通好みのおいしいお茶です。
名前の由来の如く、茶葉はご瓜の種の形な楕円形の形で、葉の周辺がやや曲がりをしており、平に広がり、葉だけで芽と枝が無く、農い深みを帯びた緑色で、産毛があり、香りは清らかで長く続き、味は深みがあり芳醇、後味が甘い、水色は黄緑で明るい、何煎淹れても味が淡くなりません。