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夏だからあえて熱い緑茶を飲む(2ページ目)

暑い日々が続くと、ついつい冷たいものを飲みたくなります。でも、実はそんなときこそ熱い緑茶がお勧めなのです。

執筆者:平田 公一

飲むなら春の緑茶を


グラスで飲むのもお勧め

夏の暑い時期に、熱いお茶を飲む習慣は、実際に中国の西北部、ウイグル地区などでも見かけられます。緑茶に様々な食材を入れた「八宝茶」などは、「涼茶」と呼ばれ、熱さを除去するものとして有名です。

さらに夏に灼熱地獄と化す砂漠地帯では、暑い時期に冷たいものを飲むことはご法度。まさに、死に至らしめるほど体内バランスを崩してしまうことになりかねないのです。

さて、そんな暑い時期に飲む緑茶としてお勧めするのは、上等な春茶。

春に摘まれたお茶には、カテキンもカフェインも様々な成分が豊富に含まれます。さらに香りがよく、まさに総合的に作用を発揮します。ですから、夏の暑い盛りにも、是非、春に摘まれた良いお茶で一服するのがお勧めです。

しかし、過ぎたるは及ばざるが如し。いくら身体を冷やしてくれるからと、熱いお茶を飲み続けるのはお勧めできません。

漢方の考えにも「中庸」というものがあります。緑茶には、デメリットもあるのです。胃弱のひとや冷え性、そして下肢肥満やむくみやすい人は、「寒性」が逆効果。くれぐれも飲みすぎには注意しましょう。

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