中国茶/中国茶館・茶藝館・カフェ

池袋の隠れ家「梅舎茶館」(3ページ目)

池袋の路地裏を入っていくと、そこには大都市とは時間の流れ方が違う茶館があります。10年前から続く茶館でほっこりしませんか?

執筆者:平田 公一


自然を大切にする茶農家と付き合いたい



台湾の有機貴妃茶


もう一種類、お勧めのお茶といって出していただいたのが、この1月に台湾を歩いた際に仕入れた奥萬大の有機貴妃茶。東方美人のようにウンカの付いた芽を半球型包種茶に仕上げた烏龍茶です。
梅田さんは、いつも産地を回るときに「日本一小さなお茶屋です」といって仕入れをするのです。そんな仕入れの旅の中で、最近思うのは、自然と共存して、そして環境を大切にしている茶農家と付き合いたいと思うようになったということです。



台湾の有機貴妃茶


台湾も中国も、お茶ブームのために、あちこち茶畑を切り開き、自然を壊してしまっているところが多く見受けられたから、日本一小さい茶屋であっても、自分にも多少の責任はあるのかもしれない、そんな風に思うから、自然を大切にしている茶農家や茶荘とお付き合いをしていきたいと、そんな風に思っているのだそうです。

だから、梅舎茶館では、そんな自然を大切にしている茶農家や茶荘のお茶を取りそろえています。

この有機貴妃茶も、そんな茶荘のお茶。発酵度は東方美人よりも高くはありませんが、火入れの仕方は中火。そのため、香りが甘くとてもまろやかな味わいのお茶です。



有機貴妃茶を蓋碗で淹れる


工夫茶式でいれました。茶壺もありますが、今回は蓋碗で淹れることにしました。その茶葉の持つよりメリハリのある味を感じたいと思ったからです。蓋碗を暖め、茶葉を入れ、そして再び熱湯を注ぎ蓋をして一呼吸。淹れ方は各人の好みに。

もちろん、淹れ方の分からない人には、丁寧に梅田さんが教えてくれます。淹れ方を知っている人は、放置されます(笑)。余計な対応はしない、でも、一声かければ、話し相手にもなってくれるのが、このお店の対応です。でも、そんな贅沢なサービスをしてくれるお店だから、長い間、多くの人に愛されているのでしょう。

何煎もできるお茶なので、のんびりと本を捲りながらじっくりと楽しむことが出来ます。

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