中国茶/中国茶館・茶藝館・カフェ

池袋の隠れ家「梅舎茶館」(2ページ目)

池袋の路地裏を入っていくと、そこには大都市とは時間の流れ方が違う茶館があります。10年前から続く茶館でほっこりしませんか?

執筆者:平田 公一

厳選された茶葉がいろいろ



梅舎茶館秘蔵の台湾天池で作られる野生茶


梅舎茶館で出されるお茶は、すべてオーナーの梅田さんが中国や台湾を歩いて選んだものや取り寄せたものばかり。自分で飲んで気に入ったお茶しか置いていないこだわりの茶葉を、気軽にお客さんに楽しんでもらいたいのだそうです。

梅舎茶館のトレンドとしては、一時期台湾のお茶が大人気でしたが、最近はまた大陸の青茶が人気に戻ってきたそうです。梅田さんは、そんな青茶に加えて、やはり中国茶は緑茶が一番だと力説してくれます。沢山ある緑茶の種類の中でも群を抜いて多い緑茶の種類。その中でも、龍井茶、黄山毛峰、太平猴魁などが大好きで、そんなお茶がメニューに並んでいます。



ガラスコップで黄山毛峰を飲む


この時期は、秋の大陸の烏龍茶がメニューの中心に並んでいます。特に福建省の武夷山の岩茶は肉桂、水仙、佛手、白瑞香、瓜子金、奇蘭と特徴のあるものが並びます。さらに、広東省の有名な烏龍茶である鳳凰単叢は、蜜桃香、黄枝香、大烏叶、緑茶は龍井、武當山(湖北省)、黄山毛峰、太平猴魁、台湾茶では、焙煎ウーロン、東方美人、紅玉がそろっています。台湾のお茶は他にも1月に仕入れてきたものが数種類、まだメニューに載っていないのだとか。

そこで、梅田さんにお勧めの緑茶を出してもらうことにしました。今のお勧めの緑茶は、ちょっと香りが特別な黄山毛峰。茶葉がお皿に乗って出されます。器はちょっと大きめのガラスコップ。

ガラスコップに少し湯を注ぎ、グラスを揺らすように湯を回してグラスを暖めた後、一度湯を捨てて、そこに茶葉を入れ、再度湯を注ぎます。そのまましばらく放置すると、浮いていた茶葉がじんわりと開いてきて、ゆっくりと沈み始めます。そうなった頃が飲み頃。

まだ上に浮いている茶葉をふうっと息で寄せて、飲むと、黄山毛峰の味と香りが口の中に広がります。この黄山毛峰、香を付けてある?と思うほど。ずいぶん昔に飲んだ広西省の緑茶のようなふんわりとした柑橘系にも似た香りが立ち上ります。



様々なお茶受け


お茶請けには、乾燥フルーツや茶梅、チョコレートなどが一皿。それをつまみに、じっくりとお茶を飲みながら本を読んだり、iPod持参で音楽を楽しんだり。ここだけは都心の時間の流れと違ったゆっくりとした時間が流れているようです。

  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます