中国茶/中国茶の基礎知識

「中国茶指導・老師」、通信教育開始(2ページ目)

中国国際茶文化研究会認定の「中国茶指導・老師」という資格をご存知ですか?2006年からスタートした資格、通信教育も誕生してより身近になりました。

執筆者:平田 公一

「中国茶指導・老師」の資格取得方法



杭州で開催された老師資格の研修


「中国茶指導・老師」の資格を取得するには、まず、日本事務局の下に登録されている複数の「登録研修機関」での研修を受講することが必要です。あらかじめ定められたカリキュラムを受講し終了した者は、日本事務局が実施する試験を受検します。

登録研修機関で受講するカリキュラムは、中国茶の歴史概論、中国茶の種類と製法概論、中国茶の飲み方・入れ方入門、中国茶の入れ方実践、中国銘茶の体験と学習、中国茶文化概論、中国茶教授法概論、中国茶教授法研修、修了論文指導と多岐にわたり、国内では25単位を取得しなければなりません。

このカリキュラムの特徴は、45種類の指定された茶を淹れ、味わい、知るという点でしょう。

その上で、日本事務局が作成した試験(選択式問題・短文記述式問題:90分、小論文:60分)を受検し、合格する必要があります。

しかし、この試験の合格は、あくまでも「中国茶指導・老師」の資格取得試験の受検資格を取得しただけであり、まだ「中国茶指導・老師」の資格取得したことにはなりません。日本事務局による試験に合格した者は、次に「中国国際茶文化研究会」による研修と試験を受けなければなりません。

もちろん、これは原則中国浙江省杭州へ行き、中国国際茶文化研究会による研修プログラムに参加することになります。試験も併せて概ね5日程度の期間が必要であり、研修プログラムは、中国茶の歴史概論、中国茶の入れ方実践、中国銘茶の体験と学習、中国茶文化概論、中国茶生産学習、中国茶教授法概論となっており、10単位の取得が義務付けられています。



杭州での研修風景


そして、最終的には中国国際茶文化研究会の作成した試験を受検し、合格しなければなりません。この試験に合格し、認定料(3万円/2年分)と中国国際茶文化研究会栄誉会員会費(年会費5千円×2年分)を払込むと、認定証が発行され、晴れて「中国茶・老師(中国茶アドバイザー/インストラクター)」資格が付与されます。

なお、この資格の有効期限は2年で、資格の更新には、中国国際茶文化研究会主催の国際検討会に参加、中国国際茶文化研究会主催の更新対象指定研修会に参加または日本事務局が行なう国内での「更新のための研修会」のうちのいずれかを受講し、所定の手続きをする必要があります。

2007年11月末現在、31名の「中国茶指導・老師(中国茶アドバイザー/インストラクター)が誕生しています。

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