茶藝師を取得するための国内機関等
では、日本人が茶藝師の資格を取得するにはどうしたらいいかということですが、直接中国に行って職業訓練校に入学すると言う選択肢もあるかもしれませんが、それは非常にコスト面でも言葉の面でも負担が大きくなります。幸い、2001年以降、国内でも茶藝師養成講座を行い、中国国内での茶藝師試験まで面倒を見てくれる機関がいくつも現れたので、そのような機関を利用するのが良いでしょう。
最近では、国内で試験まで受験できるようになっているようなので、相当コスト面でも、時間的な制約も少なくて済むになりました。
代表的な機関を掲げてみると、以下のとおりです。
NPO日中・日本中国茶協会/遊茶日本中国茶協会では、遊茶において茶藝師養成講座を実施しており、さらに中国茶葉流通協会から委託されて日本国内での茶藝師検定試験を実施するなど、茶藝師資格の取得のための様々な試みを行っています。
日本華泰茶荘/中国茶インストラクター協会
国内において茶藝講座を実施しており、中国から実際に茶藝試験の試験官などをされている先生をおよびして授業を行う場合もあります。また、杭州の中国茶葉研究所などで茶藝師講座・受験もアテンドしています。
NPO日本中国茶芸師協会
静岡に本部を置く中国茶普及を目的とした茶藝師資格を取得した方々の組織ですが、中国国際茶文化研究会が主催する茶芸師資格取得のための海外班特別研修制度を利用して資格検定を受験できるようになっています。
日本中国茶文化振興協会/茶遊苑RIKO
高級茶藝師の資格まで丁寧な事前講座を提供しており、茶藝師資格は杭州の中国茶葉博物館で実施されています。
中国茶文化国際検定協会
日本で独自の検定試験を実施している中国茶文化検定協会では、そのレベルに合わせ合格者は北京と京都で行われる茶藝師検定の受験も行えます。
海風號/一樓茶軒
東京の海風號では、北京龍頭公寓とともに北京春潮茶文化発展中心での茶藝師講座及び受験を実施しており、大阪の一樓茶軒も共催で参加しており、また茶藝師講座も開催しています。
無我茶館
国内において茶藝師養成講座を実施しており、修了者は、中国茶葉博物館での茶藝師試験を受験できます。
この資格を取得したからといって、すぐに中国茶の仕事が出来るとは限りませんし(もちろん、資格がなくても日本では仕事は出来ます。)、資格を取得してそれで終わりではなく、さらに技能や知識を磨くべく努力をしなければならないのだと思いますが、一定の標準的なレベルを身に着けるためには活用しても良い制度だと思います。興味のある方は、是非これらの茶藝師養成講座を持つ各機関にお問い合わせしてみてください。
<関連リンク>
茶藝師の前に、茶藝員の資格もあります。
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