初級、中級、高級?茶藝師にはどのような区分があるの?
茶藝師に付与されるパスポートサイズの茶藝師資格証書
現在、開示されている「茶藝師国家職業標準」によると、中国政府公認の「茶芸師/茶芸技師」資格は、次の5つの等級に区分されています。
- 初級茶藝師(国家職業資格五級)
- 中級茶藝師(国家職業資格四級)
- 高級茶藝師(国家職業資格三級)
- 技師(国家職業資格二級)
- 高級技師(国家職業資格一級)
資格取得の大前提として、中学卒業程度の一般知識を方有することが条件となっていますが、さらに、それぞれの区分によって、資格取得試験の受験資格が定められています。
初級茶藝師は、原則として全日制職業教育訓練校において160時間の授業を受けることとされており、終了証を受領し、なおかつ、中国茶関連の職業において見習い期間を継続二年以上行っている者が受験できることとされています。
中級茶藝師は、初級茶藝師取得後、二年以上継続して中国茶関連の業務に従事し、140時間の正式な養成教育を受講し終了証を受領した者、初級茶藝師を取得後3年以上継続して中国茶関連業務に従事した者、中国茶関連業務に4年以上従事している者、または、一定の審査認定を受けた中級技能を養成する目的で開講された直業学校より授与された卒業証書を取得した者が受験できることとされています。
高級茶藝師は、中級資格取得後、3年以上職業に従事し、120時間以上のカリキュラムを終了した者、中級資格を取得後5年以上継続して中国茶関連の職業に従事した者、高級技工学校等の卒業証書を取得した者または修業期間二年以上の専門高等学院等の卒業生で、中国茶関連業務に2年以上従事した者が受験出来ることとされています。
技師の場合は、高級資格取得後5年以上の職業経験があり、さらに100時間以上のカリキュラムを終了した者、高級資格取得後7年以上中国茶関連の職業に従事している者、高級技工学校専門卒業生で継続的に5年以上職業に従事した者が受験できることとされています。
そして高級技師の場合は、技師資格取得後4年以上職業に従事し、100時間以上のカリキュラムを終了した者または高級技師取得後5年以上中国茶関連の職業に継続して従事している者が受験できることとされています。
中国国内では、このように厳しい資格要件がありますが、茶藝師の資格付与カリキュラムを持っている日本国内の機関などを通じて受験すれば、中国茶関連の職業に従事していない方も資格取得が可能となっており、一定のカリキュラムをこなせば、初級を取らずに中級から取得できますし、3年も明けずに高級茶藝師を取得する方もいるので、国内とは異なる要件が設定されているようです。
現在では、日本人の方も数百人を超す相当の数の資格取得者がいると思われ、すでに、茶藝技師の取得者もいらっしゃいます。