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有本香さんの『茶葉料理76』

中国茶の書籍などでおなじみの有本香さんが茶葉料理の本を出されました。早速その内容などをお聞きしてきました。

執筆者:平田 公一



『茶葉料理76』表紙

『茶葉料理76』


こころとカラダにおいしい茶葉料理76―いつものお茶をまるごと味わうレシピ (単行本) もともと、世界中を旅してきた有本さん。中国でお茶に出会ったことがきっかけで『中国茶香りの万華鏡』や『中国茶・台湾茶』といった本を出されている有本香さんのお茶との出会いについてはすでにここでもご紹介したところですが、そんな彼女が今度は茶葉料理の本を出されました。

そんな有本香さんに直接お会いして、茶葉料理の本ができた裏話などを聞いてきました。

茶葉料理本ができたわけ

普段の日常生活の中で、いつもお茶を楽しんでいる有本さん。そんな彼女が茶葉料理を始めたきっかけは、「茶葉があまってしまったから」なのだそうです。

お茶好きだから、いろんなところから茶葉が集まってきて、結局飲みきれなかったり、ちょっと飲んだだけで茶殻を処分しなくてはいけなくなったりと、ずいぶんもったいない思いをしたのだとか。

「お茶を飲んでいると、毎日、結構な量の茶殻がでるんですよ。これってとてももったいないなと。」

同じ思いは、いつも僕も持っていました。先日も、大量にたまってしまっていた飲んでいない茶葉をえいやっと処分したし、もっと飲み続けられるのに、時間がなかったりしたときなどは、茶壷や蓋碗から茶殻を捨てるたびに、とてももったいないと思ったり。

茶粥はここでも紹介されています。


それでも、その茶殻を、なかなか茶葉料理に使おうとは思わなくて、やはり有本さんは料理が身近にある人なんだなと思いました。

そのことを指摘してみると、

「私主婦ですから(笑)。」

とのこと。なるほど。

でも、やはりお茶と料理を結び付けようとおもっても、何か特別なことと思ってしまうので、簡単には実行できないと思うのです。茶葉料理って、それだけ特別な料理のような気がしていました。

「実は、我が家は昔から茶粥が定番でした。母が作ってくれた茶粥は、私のデフォルト料理と言っていいほど。だから、お茶と料理は自然に結びつくものなのです。」 だからこそ、何気ない一品でも76ものレシピが出来上がってしまうのだなと、バックボーンの深さを感じてしまいました。

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