杜仲茶とはなにか?

ダッシュの杜仲茶
2006年7月末、とあるテレビ局でメタボリックシンドローム改善に効く「黒いお茶」として紹介された杜仲茶。放映終了のとたん、巷の杜仲茶が売り切れ続出という状況になっているらしい。

番組では、「1日10gの茶葉に相当するお茶を飲むだけで、2週間で内脂肪が50%減った人がいた!」などと、エンターテイメント性たっぷりに報告していたが、杜仲茶は、なにも珍しいお茶でもなんでもなく、昔から薬局なんかでは売っていたものだった。

このあたりの人気ぶりは、数年前の「花粉症には凍頂烏龍茶」というのに似て、たぶんに宣伝効果によるものが大きい。

そもそも、杜仲(学名・Eucommia ulmoides)という植物は、中国から東南アジア方面に広く生息する巨木型の植物で、杜仲科トチュウ属トチュウというものだ。30年ぐらいで巨木に育つが、なかでも四川、陝西、湖北、河南、貴州、雲南などの各省で原産のものは、古くから漢方薬として珍重され、『神農本草経』にも登場する。杜仲の樹皮(木の皮の部分)を乾燥させて副作用のすくない上薬として使われてきた歴史がある。

この杜仲は、日本にも古くから伝わっており、歴史をたどると奈良時代から平安時代の間に遣隋使などの手によってもたらされたようで、それが日本でも栽培されるようになり、「強壮強精剤」として利用されていたらしい。

この杜仲の葉が茶のように利用されるようになった経緯は不明だが、すでに李時珍が『本草綱目』を著したの時代(1600年ごろ)から新芽を食べる習慣が記載されていたという。この『本草綱目』にも杜仲について触れられている。

このように杜仲茶は、いわゆる「中国茶サイト」で取り扱っているカメリアシネンシスの中国茶ではないのだが、広い意味での茶外の茶ということになる。

では、次に杜仲茶の効能をみてみよう。