素夢子 古茶家の店内

京都で韓国の伝統に出会う

京都は三条烏丸の路地を少しだけ入った場所に、韓国のお茶を愉しむことのできるカフェがあります。「素夢子 古茶家(そむし こちゃや)」と名付けられたその店は、いかにも京都らしいたたずまいのお店。

しかし、京都らしいとはいうものの、町やの風情を残している外観でありながら、それでいてどとなく異国情緒のある土塀が目を惹きます。

それもそのはず、オーナーは帯問屋、誉田屋源兵衛の十代目、山口源兵衛さんと奥様、沈 娟卿(シム・ヨンギョン)さん。つまり、日本の美と韓国の美をご存知の方が京都という地に建てたカフェなのです。

頑丈そうな大きな扉を一歩入ると、店内のしつらえも韓国伝統の渋柿染めのファブリックや韓国と日本の建具などで統一され、それは落ち着いたたたずまいを見せています。

ほの暗い店内に目が慣れると、奥に大きなカウンターがしつらえてあるのが見えます。その周りにいくつかの座卓が並んでいて、床はオンドルが取り入れられているのだとか。そして、影と光の具合が落ち着きある上質の空間を作り上げ、ここを訪れた人を和ませてくれるのです。

「素夢子 古茶家」という店名の由来は、「物性から解き放たれた自然の秘密の影」を意味しているのだそうで、なんとも哲学的なその由来も、店内でお茶をいただいているとなるほどとうなずけてしまうから不思議です。

そして詳しくは書きませんが、この店のトイレは一度覗いてみてください。これが素夢子なのかと思うことでしょう。



 次のページでは、「素夢子 古茶家」で楽しめるお茶やお茶請けなどを紹介します。