自慢の都均毛尖 |
僕たち消費者が一番興味のあることなんですが、「馨香」の一番のお薦めはなんですか?
■ 秦さん
はい。なんといっても十大名茶です。(笑)。
もちろん、その中でも原木から忠実に受け継ぎ今日まで作り続けている、「大紅包(だいこうほう)」「安渓鉄観音」や年間たった200キログラムしか製茶できない希少な「君山銀針」、少数民族がつくりだす、日本未入荷の「都均毛尖」は自慢の商品です。
▲ ガイド
さて、「消費者」という立場でお茶を考えたとき、日本の消費者は中国の農薬問題やお茶の素性に非常に神経質です。馨香では、このあたりについてどのように対応していますか?
緑色食品が管理している茶畑 |
弊社のお茶は、すべて中国政府認定の「緑色食品」認定茶です。農薬などの問題は、中国国内でも問題になっていて、日本やヨーロッパにお茶を輸出する時には厳しい検査が行われます。中国側でまずきちんとした安全なお茶を作ることを考えなければいけないと、10年ほど前から「緑色食品」の制度が出来ています。当社はこの厳しい認定を受けて合格したお茶を取り扱っています。
またみなさんにより安心して飲んでいただける「有機食品」の認定を受けたお茶も取り扱っています。
▲ ガイド
これから中国茶ビジネスとしてやりたいこと、そして秦さんが目指すところを教えてください。
■ 秦さん
日本全国にもっと気軽に「十大名茶」を楽しめる場所を提供し、日本の皆様にもっと本物の伝統ある中国茶を飲んでいただけたら、と考えています。先日もお茶会を開催しました。近い将来、実際の店舗のオープンも検討中です。
有機食品の証明書 |
目まぐるしい経済発展の中、食料の大量生産によって農薬被害は中国国内外の大きな問題になりました。そこで90年代初頭から「安全」「優良」「栄養豊富」を意識した『緑色食品(green food)』の制度ができて、国全体で無汚染の優良食品に取り組むようになってきました。現在「中国緑色食品発展センター」によって無汚染の優良食品を厳しく認定しています。
これらは中国内でも大変入手困難ですが、あえて安全で「安心」なお茶をお届けしたいため探し、厳選してきました。原則的には、3年以上化学合成農薬、化学肥料および化学合成土壌改良資材を使用せず、堆肥等による土づくりを行ったほ場で収穫した農作物を『有機食品』と言います。
従来、有機食品の正式な規定がなかったため、不適切な表示が横行しましたが、昨今国際機関が厳しい規定を設け管理するようになったため、現在では工場ごとに生産者を認定し、認定した生産者が生産するもののみ「有機」と表示することを許可しています。
また、各仕入れ元は中国政府が外交時に指定しているところであったり、中国政府トップの人々が訪問するほど有名な会社です。それぞれ、300年の歴史をもっていたり、若い会社でも20年という実力ある会社ばかりです。(そういった力のある会社でないと、有機栽培など手がけるのは困難でもあるのです)