中国:一斤=500g 台湾:一斤=600g 香港:一斤=600g |
▼ 「両(りょう)」って?
では、斤より小さな単位「両」はどうでしょうか。
これも中国と台湾では違います。
中国は新度量衡以降、斤を500gとしたのと同じような考え方で、「一両=50g」で統一しています。近代メートル法、グラム法と同様10進法で統一することが、近代国家「中華人民共和国」を作り上げる上でも必要だったのでしょう。
一方、台湾では、古い度量衡をそのまま引き継いでいますので、「一両=37.5g」になります。香港も同様に「一両=37.5g」になります。【まとめ】
中国:一両=50g 台湾:一両=37.5g 香港:一両=37.5g |
中国:一斤=10両 台湾:一斤=16両 香港:一斤-16両 |
▼ 覚えておこう♪
このように中国と台湾、そして香港の量をあらわす単位がばらばらだと、お茶を買うときも、なんだか迷ってしまいますね。中国の場合は、一斤が1kgの半分と覚えておけば、後は十進法ですから、一両が1/10。100gは二両♪ 比較的覚えやすいですね。自分が欲しいお茶の量をあらかじめ想定しておけば、茶荘の店先で悩むことは余りなさそうです。
一方、台湾や香港はなかなかめんどくさい。これは身体で覚えてしまうしかないのです。(笑)。台湾で大量にお茶を買う人は一斤600gで覚えてしまうのが良いでしょう。小さくくるくるとした形の凍頂烏龍茶や高山茶などは通常半斤ごとに箱に入っていますが、中には大きな一斤入りの箱に入ってしまっている場合もあります。また、文山包種茶や東方美人などのかさのあるお茶は、たいてい半斤が一箱になっています。
(右の写真で、右の箱が一斤入りの阿里山高山茶、左の箱が半斤入りの杉林渓高山茶です。また、このページの上部の写真は、半斤入りの箱が2箱入った一斤入りの文山包種茶です。)
台湾で覚えておくと便利なのは、上表の赤字部分。「1斤=16両=600g」、「半斤=8両=300g」が基本ですが、そのほかにも、「2両=75g」、「4両=150g」、「12両=450g」なども頭の片隅に入れておくととても便利です。
なお、現在では中国、台湾、香港でも欧米式の度量衡が導入され始めており、一般の生活では「公斤=キログラム」「公克=グラム」が重さの単位に使われています。
実際、牛嶋さんによると、香港では「最近箱入りのものは最小が「50g」という単位も増えているかもしれません。香港では店によって、袋入りや箱入りのものには、「50g」(中国の1両相当)や「100g」(中国の2両相当)「75g」(香港の2両)や「150g」(香港の4両) という単位が多いですねー。」とのこと。
ということで、中国や台湾でお茶を買うときには、これらの単位を是非覚えておいてください!▼ 記事作成に次の方から情報等を頂きました。
牛嶋直美さん うし日記
chiguhagu さん Le Lotus Bleu
【中国茶サイトのメールマガジンを購読しませんか?】 AAJ中国茶サイトでは、メールマガジンを毎週金曜日にお届けしています。新しい記事、サイトの情報はもとより、中国茶に関するトピックスな情報もご提供しています。 |
<<前へ | 1 / 2 |