何が働くの?
ちょっと小難しい話しになりますが、普[シ耳]茶を作る際に使われる黒麹菌は、アスペルギルス・グリッカス属の「アスペルギルス・ニガー」又は「アスペルギルス・シバチェリー」と呼ばれるもので、いわゆるコウジカビの一種も「糸状菌(しじょうきん)」です。これが活性化することにより、茶葉に含まれるカテキンがプロアントシアニジンやテアシネンシンといった重合型のカテキンに変化します。
カテキン同士が合体して大きな分子となった「熟成茶重合カテキン」は、普通の 「カテキン」が持つ効果だけでなく、脂肪の吸収を妨げる(ほかには、高血圧の改善、脳卒中や心臓病、循環器系の成人病を防ぐにも効果的。)らしいのですが、脂肪の吸収を抑制するこの「熟成茶重合カテキン」が、通常のカテキンよりも分子が大きいために、より一層脂肪の吸収を妨げ、肥満予防になるらしいです。
それから、黒麹菌は、「リパーゼ」を組成します。リパーゼ という酵素は、脂肪を分解する酵素なのですが、これが活性化することで、体脂肪が燃焼されやすくなります。
さらに、このお茶には、各種ビタミンB、ミネラル(亜鉛、マグネシウム)など脂肪の燃焼に欠かせない要素がたくさん含まれているために、これらの相乗効果によって、普[シ耳]茶がダイエット効果を発揮することになるのです。
本当に痩せる?
日清食品中央研究所等の研究によると、普[シ耳]茶抽出物2%をエサに配合してラットに与えたところ、リパーゼの活性化により体脂肪の分解に関与するホルモンの感受性は、高脂肪食のみならず、通常のたんぱく質や低たんぱく質食のいずれのエサでも高まったということです。このような実験からも、効果があるということは立証されていますが、冒頭で書いたように、ただ普[シ耳]茶だけで痩せようというのは虫の良い話しです。食べすぎたときに飲んで効果が発揮出来れば、言うことは在りませんが、是非是非、適度な運動とともに試してみてください。きっと、お節料理の食べ過ぎでぽっこりと出てしまったお腹も、引っ込むことでしょう♪
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