中国茶/中国茶関連情報

お茶会の開き方(2ページ目)

「お茶会って、いろんな事考えなくちゃならないから大変!」たしかに、考えることは多いのですが、基本を押さえれば、あとはヴァリエーション。考えることを逆に楽しまなくっちゃ♪

執筆者:平田 公一

「メニュー」の作成 さて、テーブル周り、空間の基本が固まったら、こんどはメニューにこだわりましょう。「取っておきのお茶」ですから、自分が一番気に入っている、そして招いた方に飲んでもらいたいお茶を中心に据える必要がありますが、それだけではお茶会は回りません。食事やアジアンスイーツをサーブするお茶会の場合でも、時間の制約があるとき以外は、最低でも3種類以上のお茶を用意する必要があります。 食事を出す場合は、お茶の前に食事をすえることが基本になります。空腹時のお茶は、思いのほか体にこたえます。特に良いお茶は強いので、必ず胃に何か入っている状態でお茶を飲むように工夫しなければいけません。逆に、少しも空腹感がなければ、お茶そのものを楽しむという意味で、お茶を出している間にお茶請けを出さないということも考えられるのです。

あくまでもお茶会がメインですから、お茶を楽しむための補助的な意味合いで、食事のメニューを組み立てるのが良いでしょう。中国茶だからといって、中華にこだわる必要はありません。おいしい蕎麦を少し出すなんていうのも、大人の茶会としては、面白いかもしれませんね。

食事を出さないで、簡単なアジアンスイーツだけを用意する場合も、メインのお茶の前にするのか、最後に出すのかを考えてみましょうましょう。ただ、乾燥フルーツだけを大きなお皿に持って、常に置いておくだけでも、お茶会は回りますので、あまり神経質になる必要はありません。

お茶会の際に「どのお茶から出すか」というのは、結構考えさせられることなのですが、まずは、お茶会のコンセプトにマッチしたお茶をメインに考えてみましょう。あまり似たようなお茶が続くと飽きてしまいますし、なるべく、最後は香りをそのまま持ち帰ってもらえるようなお茶をだすことが、お茶会の印象を深める事に役立ったりしますので、その辺の事にも注意しつつ、お茶の並びを考えます。

花茶(あるいは花だけの茶)を混ぜる場合は、ウエルカムティーとして配置すると、後のお茶にそれほど影響しないので、スターターとして有効です。

基本的には、「花茶→緑茶→青茶→緑茶→青茶」という並びがオーソドックスでわかりやすいのですが、その場合のメインのお茶は、真ん中の青茶か最後の青茶になるでしょう。中国茶の場合は、緑茶から花茶まで様々なお茶のバリエーションがありますから、様々な組あわせを楽しむ事もできますし、あえて旬の緑茶だけを飲むという楽しみ方も可能です。テーマやコンセプト、そして食事とのマッチングも考えながら、お茶の順番を組み立てて見ましょう。

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