祁門礼茶 |
■ 「風邪には中国紅茶を!」 今年の台湾は、とても天候不順で、台風も多く、地震もあったりと、このところストレスをためてしまっていた彼女。風邪を引いてしまうのも無理はありません。そんなときはあったかくして、寝ているに限るのですが、食欲もなくて、何も食べたくないというときに、是非おすすめなのが、「中国紅茶」。 |
日本では紅茶というとどうしてもインドやスリランカの紅茶を思い浮かべますが、中国紅茶にも非常においしい紅茶があるのです。僕が風邪の時に飲む紅茶は、「九曲紅梅(きゅうきょくこうばい)」、「祁門(きーまん)」、「[シ真]紅(でぃえんふぉん)」といった中国紅茶。特に、「[シ真]紅」は、ダージリンを髣髴(ほうふつ)とさせるおいしいさ。また極品の祁門礼茶は、安物にありがちなスモーキーな香りはほとんどしない、とても香りの甘い紅茶なのです。
で、こんなおいしい紅茶がなぜ風邪に効くのかというと、それは紅茶の製造工程に秘密が隠されています。緑茶や烏龍茶の場合は、茶葉を摘んですぐ、あるいはしばらくして発酵を止めてしまいますが、紅茶の場合は、茶葉を摘んだ後、完全に発酵させてから、乾燥します。この完全発酵によって、茶葉のポリフェノールが酸化して抗菌性の強い色素「紅茶色素テアフラビン」が生成されるのです。テアフラビンは、細菌やウイルスを撃退する効果があり、風邪やインフルエンザに効くといわれています。最近時々耳にする「紅茶フラボノイド」と呼ばれる「カテキン、テアフラビン、テアルビジン等を含む、紅茶に含まれる抗酸化物質」の中で、もっとも抗菌作用が期待されるのは、このテアフラビンの効果だといわれています。
さらに、紅茶独特の甜やかな香り成分である「テルペン」が、体をリラックスさせるので、アロマテラピー効果が発揮され、体の自然治癒力も増加するというわけです。女性は、香りに敏感なので、僕は彼女に、香りのよいお茶を選ぶことをすすめたいと思います。
ですから、風邪で寝込んでしまったときには、紅茶と消化によい果物やお菓子を取って、安静に寝ているのが一番。これが僕の風邪治療法です。
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