中国茶のお茶請けといえば、先ず真っ先に思い起こすのが「瓜子」(クワズ)。いわゆる西瓜や南瓜の種の総称で、特に、白瓜子(パイグアズ=かぼちゃ)、黒瓜子(ヘイグアズ=すいかの種)、葵花子(グイホワズ=ひまわりの種)と並んで「三子(サンズ)」と呼ばれます。殻を歯で割って中身を食べるお茶請けです。
白瓜子は、西洋南瓜、日本南瓜などのかぼちゃの種のほかに、葫芦瓜(まくわうり:ひょうたんの一種)の種の総称で、種子を乾燥させ炒めて殻の中身を食べるものです。あっさりとした味なので食べやすく、気が付くと、殻の山が出来ています。
最近では、何故か緑茶で味をつけたものや、烏龍茶の茶葉と一緒に炒ったものなども出まわっていますが、個人的にはピュアな味の物がお気に入り♪
葵花子は、向日葵の種ですが、中国では60種類もの向日葵が栽培されており、食用、油用、その両方に使うものと区別がされているそうです。またその見かけから、、「黒[米子]」、「白[米子]」、「花[米子]」などに区分されます。
通常、画像のように白黒の筋の入った「花[米子]が生産量が多く、一般的に見受けられる種類で、茶館などでもこれが出されています。中の小さな実が香ばしくておいしいです♪
黒瓜子は、西瓜の種です。西瓜といっても日本の西瓜とは違う「打瓜」という種を取るための品種が在るそうで、果肉はすっぱくて食べられないのだそうです。これも、種を乾燥させて塩やウイキョウなどで味付けをしながら炒ったものです。
白瓜子よりも皮が固いので、バキっと割らなければなりません。しかし、これも一度食べ始めたら止まらない、ついつい手が伸びてしまうお茶請けです♪