その5 おいしいと思うものを選べ!
もっとも重要なポイントは、お茶は嗜好品だということです。だから、どんなに高級で良い茶葉であったとしても、自分がおいしいと思わなければ意味がありません。自分がおいしい!と感じるお茶を選びましょう。

その6 味と香りで選べ!
その5で美味しいものを選べとしましたが、茶の良し悪しを選ぶポイントとして、茶の味と香りを審査するのは、品評会でも最も重要なことですので、どんなところに気をつければ良いかを簡単に説明しておきましょう。
まず、茶湯の色と濃度、透明度などを確認します。茶の水色が濁って色が鮮明でないお茶は良いお茶では有りません。味は、甘さや苦み、刺激性や喉越しを確認しましょう。舌と喉を使って味わいを感じてみてください。飲み干した時に喉に甘さが持続するアイソトニック感のあるものがお茶です。そして香りですが、香りの立ち方、異臭や焦げた臭いなどのチェック、そして青臭さのチェックなどが重要なポイントです。聞香杯に残った香りを吸い込んだ時、非常に穏やかで豊饒な香りであるかどうか、またピュアな香りであることが良いお茶の証しになります。


私が台湾茶業改良場の試験官にテイスティングのやり方を教えていただいたときに、東方美人を2種類並べて香りを聞いたのですが、私が選んだのは、非常に甘い香りのするものでしたが、試験官はそれは古いからだめだといって、私が選ばなかった方が良いお茶であるといいました。どんなに香りの良いお茶でも、そこに少しでも古さを感じさせる香りがしのびこんでいたら、その茶は、良いお茶ではないのだそうです。もちろん、陳年茶は別ですが・・・。


その7 茶殻で良し悪しを見分けろ!
最後に、茶殻を観察してみましょう。中国語では、茶殻を茶渣(ちゃさ)といいますが、渣とは「検査する」という意味があります。つまり、茶を試すリトマス試験紙のような役割をするのが茶殻だということです。
まず、一枚の茶葉の形状や破損度を確認して見ましょう。中国茶の多くは、水分を吸って拡がった茶葉は一枚の葉に復元します。綺麗に茶葉が復元するお茶は、基本的には丁寧に手摘みのされた茶葉だといえるでしょう。
次に、光沢や茶葉の開き具合、そして発酵度なども見てみると良いでしょう。茶葉に光沢があって、くすんだ色ではなく肉厚のものは、総じて良いお茶だと言えます。発酵しているお茶も、その発酵に斑が無いかどうかを見てみると良いでしょう。あまりにも発酵に斑があるものは、ブレンドされている可能性があります。ブレンドはブレンドで良さはあるのですが・・・。青茶の場合、手で触ったときに、ビロードのような手触りであれば、とてお良いお茶だと考えて間違い有りません。

以上の7つをトータルで考えて、自分にあったお茶を選ぶ努力をしてみると、だんだん良い茶がどんなお茶だか分かってくるに違いありません。また、自分の好みもある程度分かってくると思いますから、お茶選びがスムーズに出きるようになるでしょう。同じお店の同じブランドだからという選び方は、茶葉が農産物であることを無視した選び方です。ぜひとも、毎回、このような点を考えながら、是非おいしいお茶を選んでみてくださいね!
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