プロローグ |
神戸のブランジェリーコムシノワといえば、パンが好きなひとなら一度は行ってみたいと思うパン屋さん。
「いつ出かけても必ず新しいパンに出会える」「いつもワクワクさせられるパン屋さん」 多くの人がそんなふうに言い、今年2月のカリフォルニア・レーズンサンドイッチ&デリアイデアセミナーで紹介された料理パンの数々は パン職人達をも魅了していました。
わたしが取材に訪れたその日も、店には色とりどりのパンが溢れていました。
でも、昨年末のベストパン★2003でコム・シノワへ投票した人達が教えてくれた”好きなパン”の中には、 もう作られていないものもありました。
先にたくさんの情報を持って訪れたコム・シノワで出合ったパンには、期待通りの感動があったけれど、 それだけではわからなかったことがありました。
併設されたオネストカフェでシェフへのインタビューを終え、 帰りの新幹線で美味しいサンドウィッチを食べ終わる頃になって、ようやくすこしずつ理解できてきたこと・・・。
新しいパンが生まれ続けているのには理由があり、そこにはブランジェリー コム・シノワのシェフの「今」があったのです。
有名店の美味しいパンと人気シェフの魅力なら、今までいろいろなところで何度も取り上げられています。 今回はそのちょっと舞台裏へ行き、シェフの言葉で語っていただきました。 (舞台裏と言っても、厨房ではありません。厨房にはとても入れなかったのです。)
ブランジェリー コム・シノワ 西川功晃シェフの今、今に至るまで、そしてこれから。 ロングインタビューを連載でお伝えいたします。
Vol.1
1.プロローグ
2.日々生まれ続けるパン達
3.試合のような毎日 発想のための休日
Vol.2
Vol.3