うどんブーム本格到来の予感がする。このタイミングに開店した新店舗がある。話題の讃岐うどん店ではないが、そのうどんには驚かざるを得ない。
2002年9月9日オープン。池袋東口明治通りと交差する「東通り」中ほどに新規開店。一軒置いた隣には話題の人気ラーメン店『二天』がある。池袋駅から歩くと先に目に入るのがこの『うちたて家』の打ち場だ。店名の由来、打ちたてのうどんを供するためにうどんはひっきりなしに延ばし、切られていく。うどん打ちを見ることは比較的容易だ大繁盛でフル回転なのだ。道路に面している打ち場の隣が店の入り口で券売機がある。ひとしきり見事なうどんの手打ちを見ていればやはり食べたくなるのは人情だろう。ほとんど例外なく立ち止まった人は店内に吸い込まれていく。素晴らしい作戦だ。
【お薦めメニュー】
人気は定番の「もりうどん」480円、力強いうどんに負けない鰹節の利いた関東風本返し仕様はさっぱりとした清涼感がある。年間を通して人気だろう。普通盛り400グラムのうどんはいわゆる大盛りクラスの量がある。100グラムうどんが増えるごとに100円アップする。大盛り500グラム、特盛り600グラム、2枚800グラムそして1キロというメニューがある。たくさん食べたい人には嬉しい価格設定だ。
私の一押しは「肉汁うどん」関東武蔵野うどんを代表するメニューだ。東村山市や所沢方面、埼玉県西部エリアの人気定番だ。熱い肉汁に冷たいうどんをつけて食べる。もちろん熱いうどんをつけて食べる「熱盛」あつもりもある。うちたて家もあつもりと冷たいうどんと選べる。
開店以来何度も足を運んでいるがここのうどんは腹持ちが良くて嬉しい。太目の手切り麺で、ねじれていてうどんの存在感は相当に強い。少し固めに茹で上げられることもあってしっかりと噛み締めて味が出るタイプのうどんだ。熱い汁につけて食べることでより旨味が絡む。薄切り豚肉とネギと醤油つゆ、バランスの良いハーモニーは正当派肉汁うどんだ。
他に鶏汁うどん、きのこ汁、とろろ汁、ピリ辛つくね汁、カレー汁のメニューがある。全メニュー制覇も心がけたいが、つい肉汁うどんのボタンを押してしまうことが多い。盛りは特盛りが多いか。(笑)
【うどん】
うどんの仕込みは店内では延しと切りである。うどん生地は自家工場で仕込まれて運ばれる。店内のバックスペースがないので小麦粉からの仕込みはできないそうだ。それでも毎日熟成されたうどん生地が配送されるので無休で営業中である。
うどんは羽釜で茹でられる。大きな釜が二つ。茹で上がりのうどんは冷水で締められて盛り付けられる。動線が上手く機能していて無駄がない。茹でたての少し黄味をおびたうどんが、どんどんお客さんに供されていく。見ていても気持ちが良い。
【データ】
店名『うちたて家』
東京都豊島区南池袋3-13-17
電話03-3980-3361
無休
営業時間午前11時から閉店時間午後9時
うちたて家のサイト
アクセス
JR池袋駅東口下車。明治通りを新宿方面に歩いてビックリガードとの交差点を左折。東通り沿い。徒歩駅から5分。
メニュー
もりうどん 480円
とろろうどん680円
きのこ汁うどん700円
とり汁うどん650円
肉汁うどん700円
ピリ辛うどんつくね汁うどん700円
カレー汁うどん800円
うどんはあつもりもできます。柔ら目に茹でることもできます。