フレンチ/全国のフレンチ

シェ草間(軽井沢)

煌く緑と柔らかな風。木々のざわめきと、時折の霧に包まれる「シェ草間」。夏の軽井沢を彩るレストランには温厚なシェフと優しいマダムの笑顔がゲストを迎えます。

嶋 啓祐

執筆者:嶋 啓祐

フレンチガイド

軽井沢。記憶を辿ると初めて訪れたのは小学校6年生の時に北海道から「内地」に遊びに来たときのことだ。下高井戸に住む母の知人ファミリーに連れられて避暑に出かけたのが軽井沢だった。「避暑」「別荘」。北海道の子供には縁もゆかりもない言葉とモノの中には新鮮さに包まれた別世界があった。北海道にはその涼しさから避暑と言う言葉はないし、別荘も当時は皆無だったからだ。
軽井沢
連れて行ってくれたファミリーはとてもフレンドリーで、有名な音楽家がいたり、芸能人がいたり、入りたいなと思う大学に通う学生がいた。特にロッキング・オフという渋谷陽一氏が発行している音楽雑誌の編集の方がいて、その方からの音楽の話は刺激的以外の何物でもなく、洋楽に関するありとあらゆることを聞くことができた。ほんとうに楽しい夏だった。今も記憶にはっきりと残る緑の森、二人乗りの貸し自転車、点在する広い別荘。1975年の夏のことだ。

この夏がその当時の私に大きな影響を及ぼしたことは多分間違いない。

上京すると軽井沢は身近なものになった。碓氷峠手前にある霧積温泉にはよく行ったものだ。そのうちに高速道路や新幹線も通り、東京からは一時間で緑と心地よい風が流れる避暑地に行ける。これはほぼ瞬間移動と言ってもいいのではないだろうか。
軽井沢
久しぶりの軽井沢。ランチをいただくためだけの軽井沢。レストランの名前は「シェ・草間」。今年の春にオープンした新しいレストランだ。

随分と多くの写真を撮らせていただいた。料理はもちろんのこと、空気、水、インテリア、ワイン、そしてシェフが訪れた数々のレストランとそのメニュー。それらがすべてマダムの笑顔に包まれる。

さあ、シェ草間写真館をぜひ覗いていただきたい。
不精な文章は排除し、コメントだけで並べてた。
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