銀座に移転後のガイド記事はこちら

【以下は虎ノ門の路地裏にあった時代の記事です】

驚愕のリヨン料理


迷った挙句にオーダーした「豚ばら肉のカルボナード」がカウンターのすぐそこで火入れを待つ。

「で、でかい。。。あれは二人分なのだろうか、それとも。。。」

ソースが仕込まれ、付け合せの煮込野菜が盛られていく。香りが渦を巻いて辺りを飛び交う。

「うわっ、これはすごい。」

湯気を立てながら皿は私の目の前に。

さあ、ひとり料理と格闘だ。

ビールで煮込んだぶ厚い肉はふんわりと柔らかい。

甘さを上品に仕込んだソースは思いのほか優しい。

付け合せの小さなロールキャベツは驚きだ。それは手間隙かけて仕込まれた料理そのものだ。

切って出すだけなら高級食材に勝てないが、伝統に基づいた手法で日常的な素材が見事に変化する醍醐味。これは料理のジャンルを超越した普遍的な楽しみでもある。

気がつくとお腹が重い。それまでに食べた料理が結構キテるのである。

こんなに旨い料理を前にギブアップかよ、俺。。。

好きな女性を前にして、酔いつぶれてしまう自分のようだ。