進化するオヤジのフレンチ

かつて、虎ノ門の路地裏に不思議な店があった。およそ目だたぬ場所の地下室のような。入口にはシェフの、ほぼ等身大の写真が張ってあった。今でこそ「俺のフレンチ」では当たり前の「シェフの写真を貼る」という奔りになろうとは、当時のサラマンジェのシェフは夢にも思わなかっただろう。
サラマンジェ

ブッションとはリヨン特有の言葉で「ビストロ」を意味する

虎ノ門の店は「オヤジのフレンチ」として一世を風靡し、オヤジ化したグルメ女性で連日大盛況。しかし、オーナーシェフの脇坂氏は満を持して2013年1月に銀座七丁目に店を移転し、さらに一歩進んだ「リヨンの郷土料理」を再表現するに至った。
サラマンジェ

ダイニングへの途中にあるセラーには相当のワインが眠る

かつてはほぼひとりで仕込から調理までこなしていたが、広くなった厨房では伝統的なフランス料理の調理技術を学ぶ若い料理人がテキパキと動く。その結果、メニューの幅も広がってより、選択肢の多いゆったりと楽しめるレストランになった。
サラマンジェ

難解?なフランス料理の調理法が丁寧に書かれている。