フレンチ/東京のレストラン

アピシウス(有楽町)

フレンチ好きでもなかなか行く機会がないいわゆる「グランメゾン」。敷居が高そう、ドレスコードがねえ、でも食は文化体験でもあります。

嶋 啓祐

執筆者:嶋 啓祐

フレンチガイド

なんだかんだ言ってレストランを選ぶ際に「値段」は気になるもの。値段に対する考え方については、何に対しての値段か、または単純に高い安いで割りきれないところがあるなどといったことはさておき、いわゆる「グランメゾン」と呼ばれるところは日本で最も高いレストラン群であることは間違いない。

アラカルトの値段、コース料理の値段、ワインの値段等どれをとっても高価である。ただし他店との「差別化」という意味で次のようなことが言えるのではないかと思う。

■ 旬の最高の素材を使っている
■ 有名店で、客単価は2万円以上
■ 華やいだ場所にある
■ 調度品・備品等が歴史あるものでかつ高価
■ 店内にバーがある
■ シェフが有名人でかつ実力者
■ 席の配置がゆったりしている
■ 量・質共に充実したワインリスト
■ 最高の調理技術・サービス技術を持つ人材が豊富

などが挙げられるが、概ね次の言葉に凝縮できる。

~非日常的な雰囲気の中で豪華な料理を楽しみ、最高のサービスを受けられるレストラン~



有楽町にあるアピシウス。1984年開店というからもう18年という年月が経つ。いろいろなメディアを見る限りにおいて素材・調理法において日本最高峰のフレンチという賛辞もあれば、場所柄接待族が多くサービスも機械的という批判もある。

私が訪れた時は、ゆったりと寛げた心地よい時間が楽しめた。6時半に入店し、見送られたのは10時半。値段は二人で5万円でおつりが来たのでそう驚くほどのことではない。ワインの話になるが、噂には聞いていたワインリストはスゴイ。目がくらむほどのラインナップで辿って思いを馳せるだけで10分は過ぎた。そのリストは高価で滅多に味わえないグランヴァンのスーパーヴィンテージだけかと思いきや、1万円以下でも「なかなかいいじゃん」というものをきちんと揃えている。

その中から私が自分で自信を持って選んだのは。。。
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