タイトルも体裁も至ってシンプルだ |
目から鱗の料理本
とんでもない料理本が出版された。「今日からおいしくなる洋食のシンプルルール」
なんてことないタイトルだが、恵比寿の小さなカウンターフレンチ、エムズキッチンの水島シェフはこの一冊の料理本によって世の中の料理教室、料理本というものを根底からひっくり返してしまうかも知れない。
どんな本なのか?ということについては「男の料理」ガイドの土屋敦氏が詳細に紹介しているので、まずはぜひこちらをご覧になっていただきたい。(さすが目の付け所が鋭い土屋氏ならではの記事である。ぜひご一読いただきたい。)
さて、著者である水島シェフのユニークなところはデータにもとづいて科学的に料理の基礎をまとめているところだ。例えば100グラムの肉は調理後には必ず80グラムになっていなくてはいけない、といったことを実際に多くの事例を基に導き出している。
思いつきでレシピを考えても、有名な料理研究家に料理を習っても次に続かない経験は多くの方がお持ちだと思う。それはワイン好きな方が、「いくら飲んでもワインってよくわからないのよ~」と語るのと同じ。覚えるための重要なポイントを押さえられていないと先には進むことは難しい。
では調理の重要なポイントとはどこにあるのか?