暦の上で立秋となり、やや時期が遅れましたが、サブスリーを達成する上での夏のトレーニングについて解説しておきます。

記録狙いの絶好シーズンは?

11月第4日曜日開催のつくばマラソンはサブスリーを狙うのに絶好
11月第4日曜日開催のつくばマラソンはサブスリーを狙うのに絶好
サブスリーの達成とは、すなわち自己新記録を出すことに他ならないですから、これから説明することは、自己新を狙う多くのマラソンランナーに共通することだと思います。

マラソンの記録と気象条件には相関関係があります。サブスリーを狙うレベルの市民ランナーにとっては、もっとも記録が出やすい条件はやや寒いくらい、手袋をしていればなんとかかじかまない程度の気候条件だと思います。首都圏でいえば、その気候の季節とは11月末から3月始めころまで。これが一般的にいうマラソンシーズンということです。

このうちどのあたりが最高の季節なのか、これは当てるのが困難。12~1月は季節風が吹きます。2、3月は移動性低気圧の影響でころころと天気が変わり、雪が降るかと思えばぽかぽかの陽気で春一番の突風に見舞われることもたびたび。比較的安定しているのが11月から12月半ばにかけてでしょう。この季節の大会は、記録を狙うためにはまずチェックしておくべき大会です。

大会までの準備期間4ヶ月

では、この時期の大会で記録を狙うトレーニング計画をどう立てるかを考えます。

一般に、マラソンレースに向けた準備期間を3ヶ月とする意見をよく聞きますが、それは日常切れ目なくトレーニングをしているランナー(すでにサブスリーを達成してしまっているレベル)に言えることであり、これからサブスリーを狙おうというレベルには足りないようです。

持久力をつけるのに2ヶ月半、それにスピードを加えてスピード持久力をつけるのに1ヶ月、直前の調整に半ヶ月とすると少なくとも4ヶ月の準備期間が必要です。すると、11月末から12月はじめにかけてのレースを走るには、8月は持久力をつけるための走り込みが開始される月にあたることになります。

夏でも走り込み目標400km

サブスリーを狙うための走り込み距離は、月間400kmがひとつの目標になるでしょう。

しかし、この猛暑の中で400kmの走りこみは容易ではありません。冬から春にかけてのトレーニングと同じように、ただ月間400kmを走りこもうとすれば、おそらく夏の疲労、通称夏バテに陥るのは必定です。9月になっても残る夏ばては大問題。

9月は走り込みのピークになる時期です。夏ばてにならなければ、涼しさが感じられる9月は夏の走りこみの成果が現れて、気持ちよく走りこめる季節(ランナーズハイをよく感じる季節)なのに、そのときに疲労感が抜けず走ることが苦痛になったり、体の重さを感じて軽快感がなくなる、いわばスランプという状態になってしまうのですからたいへんです。

こうなると、スケジュールが1ヶ月以上ずれこみます。時間を取り戻そうと焦って無理をすると故障……。まさに泥沼。そんな状態にならないためには、夏ばてしないように走りこむ工夫が必要です。夏は努力だけでなく工夫がものを一番の季節だと思います。