ジョギング・マラソン/その他のマラソン大会レポート

シドニーマラソン、走ってきました。(3ページ目)

エントリー数3万人を突破、日本人参加者も大増加したシドニーマラソン2009。フルマラソンと9kmブリッジランに参加取材を敢行しました。海と緑のリゾート都市シドニーでのマラソン大会、よかったですよ。

谷中 博史

執筆者:谷中 博史

ジョギング・マラソンガイド

シドニーハーバーブリッジの真ん中を走り抜ける

まるで凱旋門のようなシドニーハーバーブリッジの支柱の間を行く
まるで凱旋門のようなシドニーハーバーブリッジの支柱の間を行く
おそれていた最初の登りですが、まだ元気があるうちということもあってか、割合すんなりと橋の上に上がれちゃいました。

シドニーハーバーブリッジを支える両岸の巨大なパイロン(支柱塔)、無骨な鉄骨のモニュメントに圧倒されます。この橋には車も鉄道も通っており、通常歩行者が歩けるのは下流側の歩道だけ。それが、この日は橋の真ん真ん中をゆうゆうと走ってもいいし歩いてもいいということで、東京マラソンで言えば銀座中央通りの真ん中を走れるのにも似た快感があります。

シドニー観光のハイライトが連続

ハーバーブリッジ上からの景色は格別
ハーバーブリッジ上からの景色は格別
サーキュラーキーで自動車専用道路から一般道に降り、オペラハウスとシドニーハーバーブリッジを一緒に見られる観光名所のミセスマックォリーズチェアを回遊、ハイドパークの東側の通りを南端まで下りますが、この間ずうっとシドニーの歴史的建造物群(州立図書館、州議事堂、旧造幣局、州立美術館、聖メアリーズ大聖堂、オーストラリア博物館)の前を通過。じっくり見ているわけにもいかないんですが、こうした重厚な建物に見下ろされて走るという経験は、ヨーロッパの都市マラソンにでも行かなければなかなか経験できない体験です。

ブルーラインを踏んでオリンピック選手気分

緑豊かなセンティアルパークに入っていく
緑豊かなセンティアルパークに入っていく
このあたりまででもアップダウンを何回か繰り返してますが、まだ10kmに達しておらず快調です。

9.5kmでムーアパークの入口。ここから東京ドームの約47倍という広さがある大公園センテニアルパークランドへ。再びムーアパークの入口に戻りますがこの間かなり紆余曲折します。折り返しもたびたびですが、どうも距離を稼ぐためのようですね。ランナーとしては、あまり曲がりくねっているのも困りますが、仲間と参加しているなら折り返しが多いのは結構なこと。また緑陰や芝生、水辺を走れるのも癒されますし、コースに変化がついて悪くありません。

シドニーオリンピックのコースにもなっており、公園内にはまだマラソンコースを示すブルーラインが残っていました。

再び公園を出るところが24km過ぎで、この先も已然としてアップダウンが続くこともあり、ここからがランナーとしては「いよいよマラソン開始」というところでしょう。

勝負や記録よりランニングを楽しむオージー流

コース前半を走っていて気がついたことがあります。それはオーストラリア人ランナーについてなのですが、ハーフぐらいまでやたらにおしゃべりしながら走っているランナーが多いんです。私は3時間15分完走のペースで走っていましたから、それでおしゃべりしながら走れるということは、シリアスに走れば3時間少々ぐらいで走れる走力の持ち主たちと思うのですが、そんなタイムのことなど無頓着なんですね。「気分のいい日に気分のいいコースをおしゃべりしながら走れりゃ最高さ」といった趣でランニングを楽しんでいるというように見受けました。

朝のジョギング風景などを見ていると、力走しているランナーが多いのに驚かされましたが、一方レースでは楽しんでいるという、彼らの練習時とレース時の走る意識が、私からは逆のように見えてとても興味深かったです。
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