シドニーマラソンに浮き立つ心

サーキュラーキー駅ホームからの大パノラマ
サーキュラーキー駅ホームからの大パノラマ
今回は、南半球最大のマラソン大会ではないかと思うのですが、シドニーマラソンを体験報告します。

「サーキュラーキー駅のホームに降り立つと、そこはシドニーであった」なんて言いたいくらいに、シドニーのエッセンスが眼前にパノラマとなって広がる、そんな光景を見せてくれるのがシドニーマラソン受付会場の最寄り駅、サーキュラーキー駅のホームなのです。

右手には世界文化遺産であり今回の大会全コースのフィニッシュとなるオペラハウスが真珠貝のように輝き、すぐ足元にはひっきりなしにフェリーが出入りする桟橋、左手前にシドニーマラソンの受付会場となっているファースト・フリート公園、その奥には幅48m長さほぼ1kmのシドニーハーバーブリッジ。そして、このシドニーハーバーブリッジの向こうたもとがマラソンコースのスタート地点ミルソンズポイントです。

海は青く波はきらきらと輝き、空もまた大都会とは思えないような深みのある青さ。しばらくはその景観を前にして明日のレースを思って感慨に浸りました。

名選手あまた誕生、日本のマラソンとも親しい関係

ファースト・フリーと公園に受付会場の大テント
ファースト・フリーと公園に受付会場の大テント
シドニーといえば、高橋尚子さん、リディア・シモンさん、市橋有里さんが名勝負を繰り広げたシドニーオリンピック。オーストラリアといえば、当時世界最強といわれたロバート・ド・キャステラ氏、東京国際マラソン優勝者でありながら40歳でびわこ毎日マラソンのペースメーカーも務めたスティーブ・モネゲッティ氏、ハイレグ姿が今も目に焼き付いて離れないリサ・オンディエキ(リサ・マーチン)さんなど、印象に残る数々の名マラソンランナーを生んだ国。

そして、自然主義ランニングを提唱した名ランニングコーチ、パーシー・セラティ氏の国です。そこでは、みなさんどんな意識でマラソン大会に参加し、ランニングやウォーキングが日常生活にどのように溶け込んでいるのか、ぜひ見たいと思っていました。

日本人誘致に万全の受け入れ態勢

日本人スタッフによる日本人専用デスクを設置
日本人スタッフによる日本人専用デスクを設置
今年の大会にはその高橋尚子さんがゲストに招かれ、日本人参加者の誘致も積極的に行われた結果、日本人ランナーは大幅増。日本に日本人向けの大会事務局が設けられたほか、現地でも受付、ゴール地点に日本人対応受付や日本人村が設けられるなど、日本からの参加者に向けたサービス態勢は万全。

我がチーム(私がフルマラソン参加、あと2名が9kmのブリッジラン参加)はツアー参加ではなく、個人エントリー、空便もホテルも手配旅行でのプランでしたが、とてもスムーズに進行しました。

飛行場-ホテル-会場がまとまる

テントの中ではマラソンエキスポも開催
テントの中ではマラソンエキスポも開催
受付会場に着いたのは、朝シドニー空港に着陸し、ホテルでのチェックインを経由したわずか2時間後。シドニー空港が市街地に近いのと、受付会場が中心部にあるお陰で移動はすこぶるスムーズです。夜行便利用でしたが、時差がわずか1時間ということもあり頭もシドニーの空さながらに冴えきっていました。

受付の大テントの入口すぐ脇に日本人専用デスクがあり、受付を済ませてお楽しみのスーブニール探し。協賛企業のアシックスが大会名をプリントしたさまざまなアイテムやシューズを販売していました。シドニーでもっともよく見かけたランニングシューズはアシックス。オージーに人気があるようです。なお、受付や大テントの設置は大会前日までの1週間です(2009年の場合)。

パンとジャムとジュースを買い込んで朝食

イベントキットに入っているタイミングチップをシューズに取り付ける。日本では見ない大型のカード状でちょっと取り付けにくい
イベントキットに入っているタイミングチップをシューズに取り付ける。日本では見ない大型のカード状でちょっと取り付けにくい
今回最も心配していたのが、レース前夜とレース当日朝の食事。フルマラソン前日とあって炭水化物中心にしたいのですが、ガイドブックを読んでも紹介されているのは、お上品な店やステーキハウスばかり。

結局、夜は軽く食べてあとはマーケットで購入したパンとジャムとジュースで炭水化物とビタミンを充填するという作戦。これはなんとかこなしましたが、後で街歩きをしてみると日本食の弁当なども発見しました。ちょっと研究が足りなかったようです。シドニーには日本食店が多く、フツーの日本食店ではガイドブックに紹介されていないんですね。