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既成概念が変わる!?信越五岳トレラン2009(4ページ目)

海外でのトレランレース経験豊富な石川弘樹氏がプロデュースした信越五岳トレイルランニングレース2009の募集が始まった。コース制覇ではなくトレイルのランニングを楽しもうというコンセプトだ。

谷中 博史

執筆者:谷中 博史

ジョギング・マラソンガイド

「ゆくゆくは100マイルレースを」と石川氏

85kmにあたる戸隠神社奥社のの随神門。暗くなると怖い神社の参道だが、全コースを15時間で走りきれるなら、このあたりで18時を回った頃。まだ多少の明るみが残っているかもしれない
85kmにあたる戸隠神社奥社のの随神門。暗くなると怖い神社の参道だが、全コースを15時間で走りきれるなら、このあたりで18時を回った頃。まだ多少の明るみが残っているかもしれない
距離、コース設定、サポートルールなど、これまでの日本のトレランレースにはない内容を持った大会ですが、今回は第1回の大会でもあり、今回の結果によって大会の内容も変わっていくことが予想されます。

それでは、主催者側は、どのような理想の大会を思い描いているのか。石川氏は「距離を長く100マイル(約160km)のレースを実現したい」と言います。海外では長いトレランレースが多いので、海外のトレラン事情に触れている石川氏らしい目標です。

参加者を増やしたい地元の思惑

一方、大会を主管する妙高市としては「参加者を増やしていきたい」という、地域経済への寄与が念頭にあります。スキー客が激減している地元としては、トレランで来訪者を増やしたいという思惑があるのは当然でしょう。しかし、参加者が増えれば自然へのインパクトも大きくなります。

今大会でも自然保護違反、ゴミ投棄者の失格規定を設け、レース終了後には環境活動も予定されていますが、人が増えればそれに比して自然への負荷も高まります。美しいコースだということは、それだけ保護したい自然が残っている貴重な地域だともいえます。

日本のトレイルランニング界への影響は大!

ラスト10kmを切ってからなんと標高差600m超の黒姫山への急登、急降下が待っている。最後の試練だ。このように明るい内に景色を拝めるのは限られたトップグループだろう。お楽しみは長野市街の夜景だ
ラスト10kmを切ってからなんと標高差600m超の黒姫山への急登、急降下が待っている。最後の試練だ。このように明るい内に景色を拝めるのは限られたトップグループだろう。お楽しみは長野市街の夜景だ
大会の成功は、単に完走者の喜びの大きさだけでなく、大会がこの地域に何を生み、何を残すのかという尺度でもはからなければなりません。これからの日本のトレイルランニングシーンがどのような方向に向かうのか、日本のトレイルランナーの意識がこの大会によってどのように変わっていくのか、五岳トレが持つ意味は大きいように思います。

【信越五岳トレイルランニングレース2009 大会概要】
[大会名] 信越五岳トレイルランニングレース2009 ~アートスポーツ×パタゴニアCUP~
[開催日] 2009年9月22日(火・祝)5:30スタート
[距  離]100km
[制限時間]22時間 途中関門3箇所
[募集定員]500名(地元枠20名)
[募集期間]2009年5月22日(金)~8月17日(月)入金確認をもって先着順
[参加資格]協会員宿泊施設(地元民宿、ペンション、旅館、ホテル)への9月21日、22日の宿泊を要する。
[参加費] 選手/16,000円 ぺーサー/2,000円
      参加費の一部は、トレイルの維持管理や自然保護活動の活動支援に使用される。
[表  彰]男女1~3位 10位以内に次回大会出場権
      完走証(名前入り木製楯 表彰式で手渡される)
      参加賞 大会記念吸汗速乾Tシャツほか
[主  催]信越五岳トレイルランニングレース実行委員会
[主  管]妙高市
[後  援]信越高原連絡協議会(新潟県妙高市、長野県長野市・信濃町・飯綱町)
[特別協賛](株)アートスポーツ、パタゴニア日本支社
[交  通]長野駅、妙高駅から無料送迎バス運行。東京~斑尾高原直通バス5時間30分片道3,300円。東京~斑尾高原は関越道、上信越道経由で約250km。

写真提供:信越五岳トレイルランニングレース実行委員会



<関連リンク>
信越五岳トレイルランニングレース2009
石川弘樹 オフィシャルサイト
妙高市
日本山岳耐久レース オフィシャルサイト
日本山岳耐久レース(山耐・ハセツネ)対策
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