各社ランニング機能性タイツ徹底解説(3ページ目)

ケガが怖ければ強力なサポート力に頼る

テーピングに迫るサポート機能を持つリガード「バランスアシスト」（18,900円）身長で3サイズ、サイズごとに太さ別2サイズの計6サイズが男女別に用意されている

アシックスがスポーツメーカー、ワコールが下着メーカー、そしてリガードのバランスアシストは医療メーカーが作ったタイツです。もともと足首、膝関節、腰のなどの医療用サポーターを送り出しているメーカーだけに、タイツも走りを助けるというよりも故障発生を予防するといった側面が強いように見受けます。

関節をサポートする弾性ベルトは関節部位ごとに独立しており、この関節部分のサポート力は他社製品にくらべて抜きんでています。基本的な全体素材は足首部から腰へ向かうほど圧迫力を減少させています。これは大きな動きをする部分の圧迫力はほどほどにして動きをスムーズにし、力がかかる部分は引き締めて安定性を高めるという効果の他に、血液の循環を助ける作用もあります。

着脱にコツがいる

このタイツの問題点は、この強力な機能ゆえのはきにくさでしょう。パンフレットにも「着脱に力とコツが必要です」と断り書きがしてあるくらいで、冬のかじかんだ指で脱ぐのは一苦労でした。それも慣れようで、初回ははくのに5分以上かかりましたが、何回目かには1分ぐらいではけるようになりました。引っ張りどころがわかってくると早くはけるようになります。

サイズをよく確かめないで自分の適合サイズより細めのサイズ（身長別の他にウエスト回り、足首回り別のサイズがある）を買ってしまうと着用に苦しむことに。購入時に見栄を張って虚偽申告をしないこと。

フルマラソンにどうかという問題ですが、そこまで長い距離を走っていないのでなんともわかりません。脚を締め付けるので長い距離はどうかと思いますが、30km走では問題ありませんでした。ジョグでしたが、走った後の疲労は少なかったといえるでしょう。