「カメラン」に必要となるスペック3条件

走りながらの撮影。旧機で 左の写真の部分拡大
左=長らく愛用しているデジカメ機で走りながら撮影。ISOは限度いっぱいの400に設定しているがブレている 右=左写真の部分拡大 いずれも下の写真と同ピクセル、同倍率
LUMIX FX37のスポーツモードで走りながら撮影 左写真の部分拡大
左=LUMIX FX37のスポーツモードで走りながら撮影。スポーツモードで撮影。拡大するとブレていることがわかるが、Lサイズプリント程度ではまったく気にならない 右=左写真の部分拡大
まず機材です。重い一眼レフカメラを持って走る気はしません。ランニングのお供にできて、ふらふらしながらでも撮影できるカメラを選びます。そのポイントは以下のとおり。

・軽い
200g以下でないとウエストポーチに入れておいても揺れます。手に持ち続けてはとても走れません

・ワイドレンズ
ランナーの流れの中に入ります。望遠は不要です。なるべくワイドレンズを装着しているモデルがベター

・高感度
走りながら撮影するにはシャッタースピードが速いほど有利。速いシャッタースピードを使うには高感度機能(ISO800以上。曇の日なら1600ほしい)が必要です。

以上3点が選択の条件です。

35mm換算25mmのワイドがすごい「FX37」

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FX37の自分撮影例
旧機での自分撮影例
携帯電話での自分撮影例
上=FX37での自分撮影例。さすがに25mm相当だけの画角がある。仲間と一緒でも撮れる。背景も広く入るので状況がわかりやすい。中=旧機のほぼ38mm判相当で撮影。自分の顔だけなら問題ないけれど。ちなみに手が短いとさらに顔の締める面積が増えることになる。ちなみに私の身長は177cm。下=携帯電話に付いているカメラで撮ってみた。320万画素で昨年9月に購入した新型。ワイドなのは横だけで縦は旧機にも劣る。ちょっと外すとこの通り。シャッタースピードも遅く、シャッターボタンが自分を撮るのに適さない位置にある。
LUMIX FX37
パナソニック LUMIX FX37
FX37のアップ
FX37のアップ。パワーボタンと撮影再生切り替えボタンがスライド式なのが使いやすさを高めている
そこで、花盛りのコンパクトデジカメの中からこの条件をクリアするカメラを探してみた結果、現在最もおすすめできるのはパナソニックの「LUMIX FX37」のようです。1010万画素、質量約146g(メモリーカード、バッテリー含む)レベルの製品は他にもありますが、FX37がもっとも卓越しているのがレンズの画角。35mm判換算で25~125mm相当あります。一般のコンパクトデジカメのワイド側焦点距離は35mm程度、ワイドをうたっていても28mm止まりですから25mmは越えています。

ISO感度は上が1600、さらに高感度モード時には6400までOK。1600で撮影しても暗部の荒れは気が付かないレベルです。そしてシャッタースピードは最高1/2000秒。走っている程度の動きはみんな止めてしまいます。

音声や連写、動画も撮ってみよう

そして約6コマ/秒の高速連写モードを使えば、シャッターチャンスのミスもないでしょう。

音声(5秒)を付ければ臨場感もいっぱい。10秒のアフレコも付けられますし、秒30コマで動画撮影もOK。マラソンは動きのあるものなので動画撮影も良い記念になります。音声や動画を撮るとメモリーを使いますが、高速大容量のSDHCカードも使えるのでメモリ残量を気にせずどんどん撮れます。

パワースイッチと撮影再生切り替えスイッチがスライド式なのもグーです。押しボタン型だと、うっかり押していたというミスが結構あるからです。

カメラン専用型と言いたいくらいの「FX37」は、現時点でのカメランカメラのスタンダードモデルといえると思います。他機種に惹かれたときも「FX37」と比較対照するといいでしょう。これ以上の機能を持っていたらそのカメラは合格です。

さて、カメラは決まりましたが、走りながら撮るにはそれなりの撮影技術やマナーがあります。それは……。