ジョギング・マラソン/ジョギング・マラソンの走り方、トレーニング

心拍計(ハートレートモニター)で効率トレ(2ページ目)

ハートレイトモニター(心拍計)に速度計を組み合わせたトレーニングギアが人気です。機能がアップし、使用感もよくなり価格もこなれてきました。リニューアルしたスント製品を例に、機能や使用法をレポート。

谷中 博史

執筆者:谷中 博史

ジョギング・マラソンガイド

速度センサーとパソコン転送は必須

重さが約半分になった速度センサーのFoot POD。左が旧型、右が新型
重さが約半分になった速度センサーのFoot POD。左が旧型、右が新型
アタッチメントを靴紐の下に滑り込ませ、上から本体をはめ込む。取り付け、取り外しが簡単で、かつしっかり取り付けられるようになった
アタッチメントを靴紐の下に滑り込ませ、上から本体をはめ込む。取り付け、取り外しが簡単で、かつしっかり取り付けられるようになった
スントシリーズが好評な理由のひとつに、豊富なアクセサリーが用意されているということがあります。

紹介したハートレートモニターベルトは全てのtシリーズに付属していますが、その他のアクセサリーが豊富です。その中で「ぜひこれだけは」と購入を勧めたいのが、Foot PODとPC PODです(t6cには接続ケーブルが付属しており購入不要)。

Foot PODは旧型に比べ重量で23gと約半分に小型軽量化。以前はシューズにひっかける爪が足に当たったり、シューズに真っ直ぐ取り付けづらかったりと、欠点がなくはなかったのですが、ニューモデルではそうした欠点がことごとく改善されています。

Foot PODを使用することで、走行速度と走行距離をリアルタイムに計測表示できますが、特筆ものは自動計測ができることです。設定はリストップ・コンピューターで行います。例えば1kmごとに自動計測するように設定すれば、ポイントで本体のボタンを押さなくても自動的に1kmごとのタイムや心拍数(ハートレイトベルトを装着していれば)を記録してくれます。距離がはっきりしないコースを走っていても自動的にラップを計測してくれ、トレーニングに集中できます。もちろん手動と併用での記録も可能。

パソコンソフトの善し悪しは重要なチェックポイント

Training Manager Liteを使用したログ記録の詳細画面
Training Manager Liteを使用したログ記録の詳細画面
PC PODも使い出したら止められないアクセサリーです。

これまで私が使っていたウォッチやハートレートモニターや記憶機能はあっても、パソコンへの出力機能がありませんでした。ウオッチの保存容量にも限界があり、手書きで記録を書き出していましたが、PC PODと付属ソフトの「Training Manager Lite」を使用すれば簡単にパソコンデータとして保存できます。

「Training Manager Lite」の良さは、メモを書き込める点です。その日の体調や体重などは記入欄が用意されており、グラフ化されますが、そのほかに途中区間毎についてのメモや全体について書き込めるメモ欄がついています。その区間がどのようなコースで、どのように走ったかなどを記入しておくと、その区間での速度の変化と心拍数の変化との相関関係を他のデータと比較できます。もちろんプリントアウトもできるので、プリントしてファイルすればそのまま練習ノートになります。

この便利さを経験してしまうと、ちょっと手書きには戻れそうもありません。トレーニング用ウォッチを選ぶ上で、ソフト機能はよく比較研究すべきポイントだと思いました。

より正確な測定にはGPSも

GPS PODと併用すれば、かなり厳密に正確な距離が測定できる
GPS PODと併用すれば、かなり厳密に正確な距離が測定できる
Foot PODによる距離測定は、速度センサーによっています。その精度はというと他メーカーの速度センサーを用いたPODも同様ですが、必ずしも厳密・万能のものではありません。走行速度、路面の傾斜などによって微妙に違いが出ます。

ただし、平坦路をほぼ同じペースで走る分には、一度調整(カリブレーション)するとかなり正確。もっとも正確な記録がほしいスピード、例えばレースペースで距離が正確に測られているコースを走り調整しておきます。ジョグや上り坂、下り坂の時には少し狂いますが、狂うことを念頭に入れておきます。

距離が正確なコースというとトラックですが、これもFoot PODを右足に付けたときと左足に付けた時では距離が異なることになるのでご注意を。内側(左足)のシューズに付けて走ってください。

Foot PODよりも厳密な測定値を期待するならGPSを使うしかありません。GPSは、衛星からの電波が遮られるビルの谷間やトンネル内、林の中などに入ると測定できなくなるという弱点があります。そこでものをいうのがFoot PODとの併用。電波が届けばGPSで正確に、電波が届かないところはFoot PODが測定をカバーするというわけです。もっぱら長距離のロードを走るという人にも便利なアクセサリーです。
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