なんと中年過ぎてもランニングで背が伸びる?

一般的な猫背型身長短縮姿勢
シニアに多い、一般的な猫背型身長短縮姿勢。腹筋、背筋が弱い。背をしゃんと伸ばしていようという気持ちもない
年齢(とし)を取るにつれ、身長が短くなったという方はいませんか。健康診断の結果を見て、身長より大事な血糖値や中性脂肪値が上がっていることよりも、「あれ身長が減ってる」なんて、そちらのほうが気になった経験をお持ちの方は、シニアには多いと思います。私はどうかというと、実は若いときよりもほんの1センチですが身長が伸びているんです。「そんなバカな……」と思われるのはごもっとも、ですが本当です。もっとも伸び続けてはいませんが。

身長が伸びた原因は、ランニングにあるのではないかとにらんでいます。というのは、健康診断で身長の伸びを確認した時期と、本格的にランニングをはじめた時期が一致しているからです。40歳・50歳になってから普通なら身長が縮むのに、逆に数ミリでも身長が伸びるなんて楽しみではありませんか。身長が伸びると若々しくなります。体型そのものが若々しくなるのです。

体型が若々しくなると、気持ちも凛としてきます。1センチ高くなるだけでも世の中や世界を見渡しているような気がします。そして逆に広く「見られている」という気持ちも生じます。見られるのが職業のモデルさんや俳優さんの姿勢が良いのはそのせいかなと思います。閉じこもらずに、増えた余裕で新たな体験をしてみようという時、1センチ背を伸ばして取り組んでみてください。これはぜひシニアの方に読んでいただきたい話です。

人の身長はなぜ縮むのか

出腹型
肥満者がなる出腹型。正面から見るとわかりにくいが横から見ると一目瞭然。腰を痛めやすい
私の父は明治生まれながら身長のあった人でしたが、私が大学生になるとさすがに私のほうが背が高くなりました(176.8cmありました)。ところがその頃着物が着たくて、父の若いときの浴衣や着物を着てみたんですが、なんと丈が長すぎるんです。えぇっと驚きましたね。人の背というのは縮むものだとその時に思いました。

人の身長はいろいろな理由で縮みます。その一番の原因は背が曲がる、腰が曲がるといった背骨の曲がりによるものです。次に、脚の直立性が弱くなる(常に膝をやや曲げたような姿勢になる)、そして次に骨と骨の間隔が軟骨の減少などによって狭まるということがあります。

なぜ、背骨が屈曲するのかといえば、ヒトの直立する姿勢を支える胴回りの筋肉(腹筋、背筋などはその代表です)が弱くなるとか、肥満によって生じる重心の移動を背骨を屈曲させて重心の位置をコンロールしようとするからです。背骨のS字歪曲が強くなるので身長が短くなるわけです。

背骨を伸ばせば、身長が伸びる

特に意識しない立ち姿
特に意識せずにリラックスして立つ姿勢
背骨を伸ばした姿
意識的に背筋を伸ばしてアゴを引いた姿勢。確実にに身長が伸びている
要するに、曲がっている背骨を伸ばすだけで身長は伸びるのです。モデルさんにしても俳優さんにしても姿勢がいいでしょう。背骨が伸びているのがわかりますよね。あの姿勢をとればいいんです。

「なぁ~んだ。簡単じゃねぇ~か」と理屈は簡単なんですが、時間をかけて曲がった背骨、力を失った腹筋背筋です。気持ちだけでは良い姿勢を保てません。

この姿勢を矯正する一つの方法に筋トレがあります。しかし、筋トレだけでは面白くないし、肥満解消効果はあまり期待できません。体重を減らしながらよい姿勢を作るにはランニングが最適なんです。