注目トレイルラングッズ－パック・ウエア(6ページ目)

膝を安定させてくれるサポート型タイツ

CW-X　スタビライクスモデル（ロング）￥15,750。マテリアルは吸汗速乾で定評がある「クールマックス」を使用。（写真上＝Men's、下＝Women's）。初心者や下りに不安なあるならスタビライクスモデルがおすすめ

CW-X　ベンチレーターモデル（左＝Men's、右=Women'S）￥13,650。クールマックス使用、かつ大腿部前部とふくらはぎ部分にメッシュ素材を使用。暑い夏も快適に走れる

日本山岳耐久レースのようなオーバーナイトのロングレースでは、タイツ着用が常識のようになってきました。単なる防寒タイツではなく体の動きをサポートし筋肉疲労を軽減し関節の動きを安定化する機能性を大々的に売り出したのがワコールのCW-Xシリーズ。その後各社から多くの同様タイツが発売される先駆けとなり、その後もさまざまな機能別のタイツを発表しています、その中からのおすすめはCW-Xシリーズのスタビライクスモデル。そして暑い夏も履けるロングタイツのベンチレーターモデルです。

トレラン用としてイチオシは、スタビライクスモデル。ショックを受け続ける股関節、下り坂で大きな負担がかかるひざ関節の安定を追求しています。腰の位置を安定させ、体軸のブレを抑えるとともに、上り坂で酷使するふくらはぎの筋肉を下から支え上げるようにしてサポートします。体軸がしっかりしていない初心者ランナーならマラソンに使っても後半が楽になります。マラソンをしっかり走れても山を長時間走るならベテランランナーでもそのありがたさを感じるでしょう。長時間持続させたいスポーツにおすすめ。素材に汗冷えから身体を守る吸汗速乾素材「クールマックス」を使用、爽やかな着ごこちを持続します。

ベンチレーターモデルは、伸縮性のあるメッシュ素材を体温が上がりやすい部分にコンビネーションしています。夏、発汗量が多いときには、熱の発散に優れていることが、筋肉疲労を軽減させるという利点につながります。

CW-Xのサイズ合わせですが、本来サイズ表に表記されている範囲の製品を選びます。しかし、はき慣れないと締め付け感を強く感じる方もいると思います。そのサイズの時に最も効果が発揮されるように作られているのですが、どうしても我慢ならなければワンサイズ大きめのものを選んでください。

CW-Xシリーズのロングタイツを穿くときのポイントは、膝をしっかり合わせること。膝を屈伸しても膝の位置がぴたりと合ってずれないように穿きます。

CW-Xシリーズのカッティングデザインにはいろいろな意味があります。腿の引き上げ動作時に反対の足のふくらはぎを絞り上げる、という動作で血行を促したり筋肉をマッサージするような効果が生じるようです。こうしたことから、暑いからとハーフモデルにするよりも、極力ロングモデルを穿くことをすすめています。

尻もち時の体とタイツの保護にショーツを上穿き。熱の溜まりやすい腰部にメッシュを使用。ザ・ノース・フェイス　フライウェイトショート、￥6,825、重量＝55g

タイツの素材はかなりよく伸びるストレッチ素材ですが、引っかきや摩擦に弱く穴を開けてしまうこともたびたびです。ワコールに送れば接ぎ当て修理をしてくれますが、機能は落ちてしまいます。なるべく傷つけないように、通常はオーバーパンツを穿くことをおすすめします。一番損傷しやすいのは転んだときの膝と尻餅でのお尻の部分です。ショートパンツを穿いておけば足の動きを妨げずにタイツの損傷も防ぎます。

タイツにもいろいろな種類が出てきてますが、筋肉や関節の動きのサポートではなく、スキンズ製品のようにもっぱら筋肉疲労の回復をうたったモデルも登場しています。これは疲労した後の疲労回復促進を目的としています。間違えないようにしてください。

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