ジョギング・マラソン/ランニングシューズ、ウェア、グッズ紹介・選び方

注目トレイルラングッズ-パック・ウエア

トレイルラン専用パックには、トレランならではの工夫がいっぱい。ちょっと見には気がつかない細かい点にも、各メーカーの威信をかけたこだわりがつまっています。ウエアも新素材を取り入れた快適新商品が登場です。

谷中 博史

執筆者:谷中 博史

ジョギング・マラソンガイド

トレイルラン商品選ぶなら「さかいやスポーツ」

さかいやスポーツ エコー・プラザにはウエアとシューズを除くアウトドア用品を扱う。商品が豊富で選ぶのに迷い抜きそう。商品知識豊富なスタッフのアドバイスを大いに活用したい。パック関係のアドバイスを担当してくれたのは横田さん。スペシャルプライス商品はこまめにショップに足を運んで探そう。購入ポイントサービスも実施
さかいやスポーツ エコー・プラザはウエアとシューズを除くアウトドア用品を扱う。商品知識豊富なスタッフのアドバイスを大いに活用したい。パック関係のアドバイスを担当してくれたのは横田さん
トレランならではのグッズの最たる物といえばパックでしょう。ザックと言わずに「パック」なんですね。

ガイドがトレランを始めた頃は、専用パックは見当たらず、女性用小型街歩き用パックや子供用パックを自分で使いやすいように改良して使っていました。その頃から比べると隔世の感があるくらい数多くのパックが売りだされています。そのパック選びの案内役は、さかいやスポーツ「エコー・プラザ」の横田さん。エコー・プラザはガイドもオープン時からよく利用していますが、当時と比べ品数そのものが大々的に増えています。パックに関しては登山用も含め500種類くらいの製品を展示しているとのことですから、目移りしてしまいます。その中で定番と目される製品と注目製品を推薦してもらいました。

トレラン専用パックに求められる機能

まず、トレラン専用パックに求められる機能を押さえておきましょう。

・腕振りの動きを妨げない
・からだに密着する
・ショルダーベルトが肩からずり落ちない
・ハイドレーションシステム対応
・ポケットが付いている
・ウエストベルトにも小物入れが付いている(短時間の使用なら不用)
・軽量である
・荷物の量に応じてコンプレッション可能
・リフレクターテープが付いている(ナイトランに使用の場合)
・生地も縫製もしっかりしていて丈夫
・ジッパーが開閉しやすい。それでいて勝手に開かない

こんなところかなと思います。多彩な機能が付属していながら軽量で丈夫という相反する機能も求められており、このあたりも各社の腕の見せどころとなっています。

プロトレイルランナー石川弘樹氏が開発に参加グレゴリー ルーファス

グレゴリー ルーファス、¥13,125、重量=453g、容量=9L
グレゴリー ルーファス、¥13,125、重量=453g、容量=9L
コンプレッションコードを引いたところ。容量の調整は自在
コンプレッションコードを引いたところ。容量の調整は自在
手を後ろに回して背負ったままポケットの中身が取り出せる
手を後ろに回して背負ったままポケットの中身が取り出せる
バックパネルの上部を開けたところ。ここからも給水が可能
バックパネルの上部を開けたところ。ここからも給水が可能
極細のナイロン繊維と、強度を高めるためのやや太いリップストップ繊維を組み合わせた、極薄素材を使用している
極細のナイロン繊維と、強度を高めるためのやや太いリップストップ繊維を組み合わせた、極薄素材を使用している
日本山岳耐久レース優勝をはじめ海外のトレランレースでも活躍する石川弘樹氏が開発に参加、ユニークなアイデアが随所に盛りこまれたモデルで、トレイルランナーの間でも大きな人気を博しています。

生地はハイテナシティナイロン繊維にシリコンを染み込ませて強度を高めた超軽量素材。外見を一見して他と違うなと感じるのが、X状にクロスしているネットポケット。口を止める蓋はないので貴重品や小物はやめておいたほうがいいですが、食べ物や小型のドリンクボトル、ライトなどを入れるのに十分です。そしてこのユニークなところは、背負ったまま手を回して出し入れできること。ロスタイムの発生を徹底的に防ごうという発想です。

もう一つ外見から見るユニークな点は、一般に背面に引きまわされているコンプレッションコードや側面のV字ベルトといった容量を調整するベルトの類が見えないこと。では、ついていないのか?というと、ウエストベルトの付け根部分の上にある小さなコードがコンプレッションコードの引き手なのです。ルーファスはコンプレッションコードをパック内に収容しており、このコードを引くことによってパック容量を調整します。この調整もパックを背負ったままできます。軽量化を徹底するためにかなり細いコードを使っています。

パックをオープンすると貴重品を入れるインナーポケットやハイドレーションのリザーバーを吊り下げるフック、リザーバーの収容ポケットがあります。これは多くのパックと同様ですが、ユニークなのはバックパネルもジッパーで開閉可能なこと。大きな丸口型のリザーバー(キャメル製品など)と組み合わせれば、メインのジッパーをオープンすることなくこの口からパックへの補給が可能です。

軽量化をはかり、容量9Lで重量は453gというのも脅威です。まさに常識を打ち破ったパックで、人気があるのもうなずけます。
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