ジョギング・マラソン/東京マラソン徹底解説&レポート

東京マラソンへの道3 無謀なハーフ挑戦(2ページ目)

来年の東京マラソン完走を目指してトレーニングを開始したN氏。トレーニング2ヶ月目にして、無謀にもハーフマラソンにチャレンジ。その結末は……。

谷中 博史

執筆者:谷中 博史

ジョギング・マラソンガイド

ゴールの想定は2時間30分

歩いたっていいじゃない
歩く一番の原因は、筋肉痛で脚が体を支えきれなくなることにあるよう。対策としては、下半身を鍛えることと長距離の練習しかない
N氏:10kmまでは軽く行けるだろうから、10kmまでを1時間で行って、次の10kmを1時間20分くらいで走り、最終的には2時間30分を切れるだろうと思っていたんです。で、10kmはぴったり1時間でしたね。

ガイド:最初の5kmを過ぎてどんな感じでした?

N氏:それが、いつも走っているときと全然違って、周りに引っ張られちゃうんですよね。

ガイド:速いランナーに並んじゃったのかな?

N氏:いや、遅い方ですよ(確かにスタートまでのタイムロスが2分以上あったとのことなので、後方からスタートしたに違いない)。でも、いつも走っている時と違ってやけに疲れを感じて、いつもなら5kmぐらいじゃ「まだまだ」という感じなんだけど結構疲れを感じてました。

無謀な5km23分

ガイド:最初の5kmの通過は30分くらい?

N氏:いや、25分位じゃなかったかな(それは、やっぱり出だしが速すぎです。スタートのロスを差し引くと23分くらいで走っていること。レースになると一般に出だしが速くなりがち。走り込んでいないと自分のペースを守れない)。ペースが速かったですよ。10kmで今回は結構きついなと思い出して、それが想定外でしたね(ガイドからすると想定通りではありますが……)。でも10kmはジャスト1時間です(ということは、最初の5kmが23分、次の5kmが30分と急激に落ち込んでいるということ。前途多難を予想させるに十分)。

ガイド:痛みは何kmぐらいから出てきました?

N氏:13・14kmぐらいですね。大腿筋などは大丈夫なんですが、足裏がすごく痛くなってきて、マメができちゃうんですよ。あと脚の付け根。いつも一緒の場所。これはサッカーをしていた学生の時からそうなんです。

ガイド:足底筋が痛むのは、ショックを和らげる役目を果たす足のアーチを保つ筋肉がまだ発達していないので、ショックを拡散してくれるフラットソールタイプのシューズを選ぶといいでしょう。足のマメは、指部分なら5本指ソックスを履くといいですよ。ただし、足の幅が広がるので、シューズを選ぶときに5本指ソックスを履いて選んでください。

ついに歩いてしまう

N氏:13kmぐらいでトイレに行って、そこでもっと遅い仲間に追いつかれちゃったんでペースを上げようとしたんですが、全然体が動かなくて「うわー、辛い……」という感じで。とうとう17・18kmではちょっと歩いちゃって。「あ~あ、歩いちゃった……」と思いながらその後は歩いたり走ったりで、ゴールは2時間45分。全然ダメでしたね。

ガイド:(思わず微笑み)そうでしょ、そうでしょ。終わった後はどんな感じでした?

N氏:足は痛かったけど、フルマラソンの後に比べたら全然楽でした。

ガイド:筋肉痛は?

N氏:筋肉痛ありましたよ。それは太股でしたね。階段も上るのが辛いような。
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