山でのルールとは?
トレイルランは自然に対して遊ばせてもらっているという気持ちが必要。事故を起こさないように、最新の注意を払って無理をしない |
ただ、最近のハイカーは、健康のために歩く、お年寄り、運動不足の方、ファミリーで歩く方が多いと思います。したがって、体力的にはマラソンも走るようなランナーのほうがよほど優位にあるといえます。その前提で、交差時はハイカーに道を譲るという精神で行動したいものです。
ハイカーに声をかける
数が多いと煩わしくなりますが山では「おはようございます」「こんにちは」の挨拶を交わすのがルールではありませんが、習慣とされます。これは、お互いに怪しいものではないという表明のようなもの。先方が団体でわずらわしければ、数人おきでいいでしょう。追い抜くときにも声をかけましょう。後方からの音は耳に入りにくく、無言のまま後ろから追い抜くと相手をびっくりさせてしまいます。狭い道だともちろん危険。そこで10mぐらいの距離に近づいたら「すみません。抜きま~す」などと声をかけてこちらの存在に気づかせます。熊避けを兼ねて鈴を下げて走る方法もありますが、うるさいので、これは好みの問題でしょう。
登り優先
山では登り優先がルールです。登りは一定のリズムで登っていないと疲労が強くなります。そこで、下る人は道を外れて、登る人に道を譲ります。せかさず「ゆっくりでいいですよ」と声をかけてあげてください。登り優先とはいうものの下降が難しいような難所であれば、こちらが登りでも道を譲ってあげましょう。山道を崩さない。石を落とさない
山道の整備には手間がかかります。山道の縁などに足をかけて崩してしまうなどということのないように。また、下に人がいる場合などは石を蹴り落としてしまうと大事につながりかねません。石をけ落とさないように足を運ぶのも山道を歩いたり入る上での技術です。もし万一石を落としてしまいましたら、大声で「ラーク(石)!」と注意をよびかけます。ゴルフでの「ファー!」です。ゴミを棄てない、自然を傷つけない
なるべく軽身で走りたいのは山々ですが、ゴミは必ず持ち帰りましょう。また、山の植物などを摘み取るのもルール違反。ただでさえ、山でのんびり時間を過ごしたいと思っているハイカーを驚かせたりすることがあるトレイルランです。「山のルールも知らんヤツに山に入ってほしくない」という意識を持っているハイカーもいます。お互いにつまらない反感を生まないためには、ルールを守ること。遭難しない
近年登山事故が増えています。特に体力不足からの転落・滑落・体調不良が多く、シニアや運動不足者のハイキング人口の増加を反映しています。ハイキングに比べると、トレイルランは過激ですが、身体を鍛えているだけに事故は少ないと思います。というのは、トレイルラン中の事故報告をあまり耳にしないからという理由に過ぎないのですが。しかし、いったん事故を起こすと、スピードを出し、薄着で行動しているだけに大きなケガにつながるおそれは十分にあります。足場の悪い場所の通過時は、歩行に切り替え十分に注意してください。トレイルランは独特の楽しさがあります。常に足下やルートに注意していなければならないので、走っていても飽きるということがありません。知らず知らず長時間の運動ができます。登りではインナーマッスルを鍛えることもできます。山上から眺める雄大な景色は、疲労も苦しみも吹き飛ばしてくれるでしょう。
日本山岳耐久レース(都岳連主催)をはじめ、トレイルランレースも年々盛んになる一方です。
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