マラソンコースが公認されるための条件
ところが、陸連公認大会を完走したのに記録が公認されない、なんていうことがあります。どうして?コースを測り直して、距離が不足していたりすると記録が公認されません。50mを844回繰り返す作業ですからどうしても誤差が出ます。どのくらいの誤差が許されるかというと0.1%。フルマラソンの場合42mです。これは42.195kmプラスマイナス42mではなく、プラス42mまでです。したがって42.195kmを1mでも不足していればその大会記録は公認されません。このために、どのマラソンコースもリスクを避けるために、42.195kmより少し長めにしているのが一般的です。
また、コース公認の条件として、スタート地点とゴール地点標高差が0.1%以上下っている、すなわち42m以上下っていると公認されません。東京マラソンがフルマラソンの部は公認レースなのに、10kmの部が非公認なのはこの理由のためです。
さあ、マラソンは、こんなスタッフの苦労をちょっぴり思い浮かべ、スタッフに感謝しつつ都心の大通りの真ん中と最短距離を走ってください。
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