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誰でもできる!年末年始は自宅強化ミニ合宿

年末年始は絶好の走り込み期間。どうせなら合宿と位置づけて、「自宅強化ミニ合宿」をうたってはいかが。走ることだけに集中する3日間、絶対成果を得られます。

谷中 博史

執筆者:谷中 博史

ジョギング・マラソンガイド

年末年始のミニ合宿で、来年はもう一段速くなる

もう、歩いても大丈夫
来年は今年より早く走りたい!そんな願いは年末年始に叶えよう
今年も残すところあとわずかとなりました。東京マラソンまで2ヶ月少々。これからは仕上げを意識したトレーニングが必要ですが、あと1回だけまとまった強化トレーニングができる時間があります。それが年末年始。大会までほぼ1ヶ月半の時間があり、多少体に負荷をかけても大会までには疲れを抜くことができる強化トレーニングには丁度いいタイミングの時期です。この強化トレーニングを「ミニ合宿」と心得てこなしてみましょう。

この年末年始をお酒とテレビで過ごすか、走り込みをするかで東京マラソンの成績が大分違ってきます。今年は、ニューイヤー駅伝や箱根駅伝のテレビ観戦はほどほどにして、走り込むとその効果は歴然です。

12月は宴会、飲み過ぎに注意

年末年始に「強化」トレーニングを積めるか否かは、12月中の体調管理にかかっています。宴会続きで肝臓に負担をかけ、体重も増え、免疫力も低下させるというようなことでは、体の動きも持久力も低下してしまいます。年末年始のトレーニングが「強化」ではなく「回復」になってしまいます。

12月中の練習や生活は、「年末年始に充実した集中トレーニングを行うための体作り」の期間と心得て過ごしてください。この期間、走りすぎは禁物です。特に月の後半に走りすぎてしまうと疲れを残してのミニ合宿になり、徹底したトレーニングができません。宴会もほどほどに、できれば休前日は避けて休前々日までにしたいもの。宴会でもアルコールより食べる方で元を取りましょう。

練習時間は短くなっても、一定量は優先確保

一人暮らしでない人は、年末は大掃除などで休日も酷使されると思います。市民ランナーとしては、それはいたしかたないこと。年末年始にわがままを通させてもらうためにも家事には積極的に協力し、家人の理解を得るようにつとめましょう。家事で体を使う分だけ練習内容を落とすのはかまいません。

ただし、その日その日の余った時間をトレーニングに充てるのではなく、朝のうち早めにやるだけのことはやってしまう(もちろんトレーニングを)という一日のスケジュールにして、サブスリーを目指すなら休日は1日20km程度、5時間を目指すなら10km程度は走っておきましょう。

大掃除などは、だらだらやらずにトレーニングの一環ぐらいのつもりで、体を動かすことをいとわず、テキパキと片づけてください。大掃除もマラソンと同じで、30分ごとぐらいに飴でもなめながらやると体の疲れ具合が楽です。買い出しもテキパキとショッピングセンターを走り回るくらいのつもりで。トレーニングだと思えば、時間も要領よく使えるものです。

午前中は練習、午後は家事とでも決めておけばいいでしょう。体を使い続けることは持久力の養成につながります。

風邪をひかないように

いよいよ本格的な風邪とインフルエンザのシーズン。体脂肪が落ちたランナーは免疫力が低下しています。感染に弱いのです。風邪予防の基本は、アスリートこそ体に染みこませて覚えていなければならない生活習慣です。そこで下記に気をつけてください。

体は温かく保つ
ウイルスや細菌は低温と乾燥が大好き。温かい服装、体を温める食べ物、そして体を冷やさない寝床は必須。

手洗い、うがいは頻繁に
ウイルスや風邪の一番の感染経路は粘膜。うがいは徹底してください。

睡眠は十分に
寝ている間に免疫力が高まる。よく眠ろう。

ビタミンA・Cとタンパク質をたっぷり補充
粘膜を強化する栄養素。緑黄色野菜などをしっかりとろう。

人混みには近寄らない
敢えて混雑した繁華街、ショップ、映画館などは避ける。やむを得ないときはマスク着用。

ブルッときたらすぐに体を温める食べ物と漢方薬
葛根湯が代表処方ですが、ドーピングの対象になる麻黄が入っているので、ドーピング検査を受けるようなアスリートは使用できません。ショウガ湯や担々麺などで体を温めて。

体がカッカと熱っぽかったら即熱を冷ます漢方薬
銀翹解毒片(商品名:天津感冒片など)など清熱系の漢方薬がオススメです。

寝込むような風邪をひいたら、治っても1ヶ月くらいは呼吸機能に影響が残ります。風邪をひかない、ひいたら早く治せる能力は、アスリートとしての能力でもあります。
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