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乾燥の季節に!クリーム、軟膏の実践活用法(2ページ目)

空気が乾燥してくると肌もかさついてきます。特に肌を露出するアスリートは、皮膚のダメージを受けやすいので注意が必要です。

谷中 博史

執筆者:谷中 博史

ジョギング・マラソンガイド

マメ、水虫、角化から足を守るクリーム

華陀膏
一石三丁の足クリームは水虫薬。塗ったところは白く光っている
足のマメは摩擦熱から生じます。よくマメができる人は、シューズが合わずに摩擦が多いか、マメができやすい走法(着地~蹴りが強い)をしている他に、体質的にマメができやすい場合があります。20kmぐらいのランニングで足裏が熱を持つようなら、フルマラソンを走ったときにマメができる可能性はかなり高いといえるでしょう。よくマメができる部分はテーピングしておきます。その他の部分にはやはりワセリンを塗って滑りをよくし、靴の中での摩擦熱発生を抑えるようにします。

また、ひとより足が熱を持つような人によく見られるのが水虫です。水虫は英語で「アスリーツ フット」と呼ぶそうですが、長時間足が熱を帯び湿気に包まれるマラソンランナーは危険です。水虫のクリームもいろいろありますが、すべて治療薬です。これを塗っておくとできにくいとおすすめしたいのが「華陀膏」というワセリン状の軟膏です。これは基材がワセリンなので、マメの予防と水虫予防を兼ねて使えます。

角質化したカカトを柔らかく

冬になるとカカトの皮膚が角質化し、ひどくなるとアカギレになる人もいると思います。カカトの皮が厚くなると、着地のショック吸収が悪くなり故障の原因になったり、疲労を早めます。さらにアカギレ状態になると着地が痛むようなことにもなります。

かかとの角質化を防ぐには尿素系の保湿クリームでもいいですし、前掲の「華陀膏」でも結構です。華陀膏の水虫薬としての作用は、水虫が巣くう角質化した古い皮膚を柔らかくして剥がし、水虫菌のいない新しい皮膚を育てることによって皮膚を再生するというものですから、角質化したカカトを柔らかくするという目的に合致しているわけです。

股ズレを予防するのもワセリンで

タイツを履いていると問題ないですが、ランニングパンツやショートタイプのスパッツでは、股ズレを起す心配があります。速いランナーと太った(といってもランナーとしてですから、一般的な標準体重の方も含まれます)ランナーは股ズレの危険が増します。これは、ハーフぐらいを走った経験からだけではわからないことで、練習時に注意しておく必要があります。内股の擦れる部分にワセリンを塗っておきます。塗り忘れて股ズレなど起すと、ガニ股のおかしなフォームでゴールまで苦しむことになりかねません。
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