ジョギング・マラソン/ジョギング・マラソンの走り方、トレーニング

サブスリー輩出プロジェクト1 弱点を補強(3ページ目)

サブスリーは市民ランナーにとって大きな勲章です。サブスリーランナーは一般市民レースで5~10%以内という狭き門ですが、陸上競技の経験がない市民ランナーでも充分達成できます。

谷中 博史

執筆者:谷中 博史

ジョギング・マラソンガイド

弱点補強が、サブスリー達成への近道

いつかはサブスリー
フルマラソンはレース中にさまざまなことが起こる。練習もさまざまなシーンを想定し、どんな場面にも動じない体作りを目指そう
あなたをサブスリーにするプロジェクトの基本、それは失敗しないこと。失敗しなければ成功します。前ページの例の失敗の原因は、レースマネージメントができていなかったことと、弱点がほころんだところにあります。

詳しくは回を追って説明しますが、この人はまず最初の5kmで失敗しています。サブスリーを前提にペース設定していますが、本当にその日のコンディション(本人のコンディションと天候などの外的なコンディションの両方)がサブスリーを達成できる状態にあるのかどうかはわかりません。コンディションは、走り出してから見当がつくことです。従って、ペース設定をすることが実は誤り。

次に最初の5kmでスピードの上げ下げをしています。さらに一度スピードを上げたために、その次の5kmを速いペースのままで走ってしまっています。5kmのラップタイムが予定通りなら良いというわけではありません。アップダウンや風向きも考慮に入れた上で、徐々にスピードを上げるのが基本。途中で空腹を覚えるというのも、準備と補給の失敗です。

自分の弱点を理解していますか?

次に肉体的な疲労に関して。

筋肉は部分部分で独立しているわけではありません。他と関連しています。足首が固まってしまえば、体を前に進める能力が落ちるだけでなく、本来足首以下で吸収していたショックも膝や腰に伝えることになり、膝の疲労を増進します。膝が疲労すれば、大腿部、腰へのショックも大きくなり疲労を早めます。

人それぞれに強い部分と弱い部分がありますが、マラソンで理想的なのは、体全体が穏やかに疲労することです。疲労しないようにといっても、無理な話ですから。そのためには、自分は何が弱いのか弱点を知って、これを補強することです。あなたは、自分の弱点がどこにあるのかわかってますか?粘りがないとか、スタミナが足りないとかいうような大雑把なことではありません。

自分が走ったフルマラソンのレースを詳細に思い浮かべ、どこから疲れてきたのか、どのように疲れてきたのかをまず整理してください。思い出せない方は、フルマラソンを一度走ってみる必要があります。ハーフではだめです。少なくとも35kmは走らないと弱点が見えてきません。弱点には大きな弱点もあるし、小さな弱点もあります。このさまざまな弱点を補強することが、少ない練習時間を効率的に使ってサブスリーを達成する、最短で最良の方法なのです。

<関連リンク>
Sub3.net
とっとこサブスリークラブ
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