ジョギング・マラソン/ジョギング・マラソン関連情報

ランニングで素直に感動できる自分に出会う(2ページ目)

「走る君は美しい」。これは私が東京国際女子マラソンに出場した友人の応援のために作った、横断幕のコピーです。マラソンは、芯から心もカラダも美しく健康にしてくれるスポーツです。

谷中 博史

執筆者:谷中 博史

ジョギング・マラソンガイド

42キロ。素直に感動できる自分に出会える

継続すれば効果を実感
ランニングは継続すれば、誰でもその効果を実感できる
「フルマラソンを走る」と言うと、たいていの人がおそらく半分はあきれつつ「え~、42km走っちゃうんですか。すごいですね~」なんて言って驚きます。富士登山競走で、「富士吉田市役所前から山頂まで4時間足らずで登る」と言うと、五合目から苦しい思いをして登ったことがある人はかなりいるのか、走って登るとは信じられず、「苦しくないんですか?」と、驚きだけでなく、やや畏敬の念を交えた面持ちを交えて返してきます。そこで「いや~、それほどじゃないですよ」などと言いつつ、ちょっと自慢げに鼻をうごめかす、なんていうことができます。

また、さらに走り慣れてくると、自分が常人ではないような気がしてきます。1km移動するのにも乗り物に頼るのが当たり前の現代社会で、通勤距離としても長い、40km・50kmを自分の足だけで移動してしまうなんて、マラソンを走るまでは考えもしなかったことです。40kmという距離は、地図帳の全日本図上でも、点ではなく線で描ける長さです。これはやはり、並ではない。マラソン専門選手が毎日練習しているのだから、「42kmぐらい走るのは当たり前」と思ってしまいがちだが、自分にもできると素直に感動してしまいます。自分を誉めてやりたいし、自信もつく。

ランニングで若返る。すべてから解放される

自信といえば、体力・体質も変わります。体力年齢はあっという間に5歳、10歳と若返るでしょう。

ガイドは、生来過敏性腸症候群で、よく下痢をしていましたが、走り始めてからは、胃腸の状態が快調になりました。適度な疲労が生じるためか睡眠が深くなり、寝起きが快調になりました。友人にもランニングで生活習慣病を克服した人は何人もいますが、医師に見放された腰痛を、走って治したという人もいます。健康が増進することは間違いありません。

47歳になったばかりの時には、大腸ガンの手術をしました。下腹部を縦に20cmほど切り開き、直腸からS字腸結腸まで、20cm程の腸を切り取りました。しかし、その手術5か月後に実施された第1回東京荒川市民マラソンを完走することができました。こうした回復力も、日頃のランニングによって体力を蓄えていたおかげであったのではないか、と考えています。

また、ランニング中は無我の境地になり、精神的に参っているときでも走っている最中は何も考えません。少なくとも走っている間はストレスから解放され、疲れた神経を回復させる作用があるようです。

>>東京マラソン、5時間以内完走を目指して>>
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます