ビーズ/ビーズの知識とテクニック

シードビーズとは?ビーズの特徴と選び方

シードビーズとはなにかご存じですか?たくさんの種類があるビーズですが、それぞれの特徴や使い方・選び方を知ることでよりステキな作品を作ることができます。今回はもっとも使用頻度の高いシードビーズについてご紹介します。

岡野 陽子

執筆者:岡野 陽子

ビーズアクセサリーガイド

シードビーズ1つ、小さな差が作品の出来を左右する!

シードビーズとは?特徴や使い方を知ろう

シードビーズとは?特徴や使い方を知ろう

ビーズを選ぶとき、「似たようなビーズがあるけれど、どこが違うの?」と迷ったことはありませんか?見た目はそっくりでも、ビーズによって特徴や個性があります。違いを知って、ワンランク上の作品作りを目指しましょう!

<目次>
※記事中に分からない用語が出てきたときは>ビーズ基本用語集

シードビーズとは?1.大きさによる違い

ビーズレシピ
 まずは大きさの違い。右図は、左から極小・特小・丸小・丸大・特大です。 アクセサリーによく使われるのは、丸小と丸大。 極小は輸入ビーズのサイズで、特小よりもさらに小さく、まるで芥子粒のようですね。 特大はだいたい4mmほどの大きなビーズ。メーカーによっては(呼び名は「特大」ではありませんが)5mm~7mmのタイプもあります。
 

シードビーズとは?2.メーカーによる違い

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 続いてメーカーによる違いです。 代表的な国産ビーズメーカー、TOHOとMIYUKIのシードビーズを比べてみましょう。 TOHOは穴が大きく、テグスや糸が何回も通りやすいのが特徴です。また、穴が大きい=厚みが少ない=軽いため、同じグラムでも粒数が多く入っているのでお得です。 MIYUKIはカドがやや丸く、滑らかで形がよく整っています。厚みがあるぶん割れにくく、高級感を出したいときにはおすすめです。 価格や色のラインナップにも多少の差があるので、好きなほうを選べばよいと思います。 ただ、穴の大きさは作業上の影響もあるため、使用するビーズのメーカーはできれば統一しておくのがおすすめです。
 

シードビーズとは?3.産地による違い

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 次は、国産ビーズと輸入ビーズの違いです。 シードビーズは、チェコ・ドイツ・フランスなどさまざまな国から輸入されています。 一般に、輸入ビーズは国産品に比べて穴が小さく、カドが丸みを帯びています。そのため一回り小さく見え(実際に小さいものもある)、繊細で可愛らしい印象です。 また、国産のビーズにはない色が手に入ることもあります。 ただし、ロットによって色や形にばらつきが見られることが多く、同じ品番でも前回と違う商品が入ることも多いようです。 輸入ビーズとの出会いは「一期一会」かも知れません。 ステキなビーズに出会ったときは、まとめ買いしておくとよいかもしれませんね。
よく使うものだけに、シードビーズは奥が深い!
 

シードビーズとは?4.カットによる違い

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 上の写真は、丸小ビーズの表面をランダムにカットした、通常「スリーカット」と呼ばれるビーズです。 表面をカットしてあるため、光を反射し、きらきらと輝きます。 カット無しのものよりやや高価ですが、作品に取り入れると、より繊細で高級感のある仕上がりになります。 ただし、カットしてあるぶん小さくなっているので、ボリューム感を出したいときにはやや不向きかと思います。 ちなみに輸入物のビーズの中には、「ツーカット」というビーズもあります。
 

シードビーズとは?5.形による違い

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 六角ビーズ 断面が六角形をしたビーズです。 他のシードビーズに比べるとカドが直角で、光をよく反射します。 シャープな印象にしたいときや、よく光る素材(スワロフスキーなど)と組み合わせるとき、個性を持たせたいときなどに使うと効果的です。 ただし、他のシードビーズに比べるとややタテ長なので、そのまま使うと作品の仕上がりサイズが変わってしまうことがあります。 数を減らすなどして、調整しましょう。
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 三角ビーズ 断面が三角形をしたビーズです。 大きく光を反射するので、作品に動きが出ます。 普通のシードビーズでは大人しすぎるときや、ランダムなイメージを加えたいときに使うのがおすすめ。 タテヨコの比率がほぼ同じものが多く、丸小でも丸大でもないサイズとして扱えます。 オリジナルの作品を作るときに、どうしても丸小・丸大では大きい、または小さいという場合には、三角ビーズを使ってみるとよいかもしれません。

 

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 スクエアビーズ 断面がスクエア(四角)のビーズです。 3~4mmのサイズが一般的ですが、ほぼ立方体のため大きめな印象があります。 アクセントとして使ったり、カジュアルなデザインのアクセサリーに取り入れると、個性を発揮します。
 

シードビーズとは?6.特殊なビーズ

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 織り用ビーズ ビーズ織りに使用するための特別なビーズです。 織ったときに模様が美しく見えるよう、厚みが均等で、横から見るとほぼ正方形をしています。 国産メーカーではMIYUKIの「デリカビーズ」、TOHOの「ベストビーズ」が有名ですが、どちらも粒の揃いがたいへんよく、海外の愛好家からも高い評価を得ているそうです。 作品に加えると、カッチリと洗練されたイメージが生まれます。 大きさは丸小と特小の中間という印象です。 いろいろなシードビーズ、いかがでしたか? シードビーズはもっともベーシックな材料だからこそ、形や色にたくさんのバリエーションがあります。 たまには個性的なシードビーズを使ってみると、意外な発見や新しい魅力を見つけられるかもしれませんよ!

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