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IMSTA FESTAにSSW VS9などが登場(4ページ目)

12月12日と13日の2日間、第3回目となるDTM系のイベント、IMSTA FESTAが開催されました。今回はアメリカのNAMM SHOW直前というタイミングではありましたが、面白い製品も出品されていたので紹介しましょう。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

ついにMax for Liveも国内発売開始

IMSTA FESTA
Live上にMax/MSPを統合させたMax for Live
今年1月のNAMM SHOWで発表されながら、なかなかリリースされていなかったのがAbletonとCYCLING '74の共同開発プロジェクト製品、Max for Liveの国内販売が11月30日より開始され、国内代理店であるハイ・リゾリューションのブースでデモが行われていました。

これは、自分でエフェクトやシンセなどをソフトウェア的に設計・開発できるツールであるMaxをAbletonのLive上に統合したという非常にユニークな製品。非常に自由度が高く、自分のオリジナルデバイスを自在に作り上げることが可能です。これまでMax/MSPを使ってきた人はもちろん、そうでない人でも気軽に自分専用のデバイスを作ることができる魅力は最高です。

このMax for Liveは店頭でのパッケージ販売はされておらず、オンラインストアのみでの販売となり、価格は33,800円。またこれを動かすには、Ableton Live 8.1を持っていることが前提となります。


Trilian、mpressorなども登場

IMSTA FESTA
はoberheimのアナログシンセサイザ、SEM(SYNTHESIZER EXPANDER MODULE)
そのほかにも、各社ブースでは新旧含め、さまざまな製品が展示されました。初音ミクの新バージョンのお披露目はなかったものの、クリプトン・フューチャー・メディアではEZ drummer用の拡張音源、EZX ELECTRONICを、メディア・インテグレーションではSpectrasonicsのベース音源、Trilianを中心に展示が行われました。

一方、エムアイセブンジャパンではPropellerheadのRecordを中心にデモが行われる一方、ブース中央にはoberheimのアナログシンセサイザ、SEM(SYNTHESIZER EXPANDER MODULE)が展示されて注目を集めていました。

MIDではElysiaのコンプレサッサ・プラグインのmpressorを展示。これは高価なハードウェア・コンプレッサをプラグイン化したというもの。機能、性能はまったく同じとのことなので、安く導入できるのが大きなメリットとなっています。

2007年リリースとだいぶ以前のリリース製品ではあるものの、個人的に初めて見て面白かったのがJAZZMUTANTのLemurという機材。自分で自由に画面設計できるコントロール・サーフェイスでPCとはLANケーブルで接続し、OSCというプロトコルで動作するとのこと。価格的には248,000円と高価ですが、なかなか面白そうです。

以上、簡単にIMSTA FESTAで見つけた機材、ソフトをレポートしてみました。来年の4月ごろには、次回のIMSTA FESTAが開催される予定となっています。



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DTMのイベントIMSTA FESTA開催

【関連サイト】
IMSTA JAPAN-使用するソフトウェアは購入しましょう
藤本健のDigital Audio Laboratory 第369回:DAWやDJ機器の展示会「IMSTA FESTA」をレポート
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