藤田恵美さんの作品作りをキッカケに5chに
当初ステレオ2ch用のスタジオだったのが、現在はサラウンドのスタジオに |
阿部:その通りです。国内でサラウンドを手がけているエンジニアはほとんどいないし、そのためのスタジオというものもごくわずかです。そのため、CAPA3 Studioを5ch対応する必要があったのです。
--以前、伺ったお話では、阿部さんの自宅に「かないまる」ことソニーの金井隆さんが、機材のチューニングをしてくれたとか……。
阿部:ええ、金井さんには、いかにして「鳴る環境を作るか」という点で本当にいろいろと教えてもらいました。木の種類だったり、スタンドだったり……。当初は、SACDプレイヤーとしてPlayStation3、アンプにSONY TA-DA3200ESという組み合わせでした。
スタジオは作りながら、使いながらチューニング
CDプレイヤー、SACDプレイヤーなどを接続するアンプにはアキュフェーズのCX-260を採用 |
阿部:当初は、金井さんのお勧めを元に、システムを構築しましたが、その後やはり自分でも研究するようになり、チューニングしたり、機材を交換したりしてきました。たとえばCDプレイヤーは金井さん設計のSONY CDP-R3というものを、そしてアンプはいろいろ試した結果、アキュフェーズのCX-260というものを導入しました。とにかく、スタジオを作りながら、チューニングをし続けている感じですね。
--そういえば、KRKのV8は5本ありますが、サブウーファーは?
阿部:一応、サブウーファーは置いていますが、最近はこれは使わず、5chで音を作っています。この方が聴く環境によっての音のばらつきが少ないですからね。