DTM・デジタルレコーディング/DAWソフト活用ノウハウ

殿堂入りのテクノ音源ReBirthを無料で使う(2ページ目)

ReBirth RB-338をご存知ですか?Rolandのビンテージ機材、TB-303やTR-808、TR-909をエミュレーションするソフトとして10年前に登場したものですが、今はフリーウェアとして誰もが使えるんです。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

DAWとは異なるステップシーケンサという考え方


ReBirth RB-338
STEPボタンを押してステップ値を1~16に変化させるとともに、そこで鳴らす音を表示されているキーボードから選択する。また音符か休符かも選択する
TB-303やTR-808/909またgroovebox、そしてReasonなどを使った経験のある方なら分かると思いますが、ReBirth RB-338での曲の制作方法はCubaseやSONAR、LogicなどのDAWでの方法とは大きく異なります。

ステップシーケンサという、とっても原始的なプログラミング手法をとっているのです。これは1小節ごとに、まさに打ち込みをしていくタイプのものなのですが、たとえばTB-303の場合、1小節(4/4拍子)を16ステップ(1ステップは16分音符相当)として、各ステップごとに、どの音程を出すのか設定していくのです。

そして1小節分ができたら、それを1つのパターンとして登録。パターンはA1~A8、B1~B8、C1~C8、D1~D8の計32個登録できるので、その登録された32のパターンを好きな順番に並べていくことで、1曲=ソングを作り上げるという考え方なのです。


フィルターを動かして、音色を自由に操れる面白さ


ReBirth RB-338
TB-303部分にはCUTOFFやRESOといったフィルタ類のノブがあるので、これをマウスで動かすことでリアルタイムに音が変化する
TB-303はアナログシンセ時代の製品だっただけに、プリセット音色を呼び出すとか、音色を記録するとかいった概念はありません。しかし、ここには
   TUNE
   CUTOFF
   RESO
   ENV.MOD
   DECAY
   ACCENT

という6つの音色設定のパラメータがあり、これで音色をいろいろと変化させることができるのです。また、ステップシーケンサで音を演奏させながら、フィルター類をいじることができるので、まさにテクノ系の音のウネリを自由に作りだすことができるのです。

フィジカルコントローラが使えるわけではないので、同時に複数のパラメータをいじることはできませんが、マウス操作で簡単に動かせるので、かなりいろいろと楽しむことができるはずです。
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