DTM・デジタルレコーディング/DAWソフト活用ノウハウ

ASIOもVSTも利用可能なフリーのDAW、REAPER(3ページ目)

Ver1.00になるまでという期間限定ですが、ACID風のユーザーインターフェイスを持ったフリーウェアのDAW、REAPERが話題になっています。どんな使い方をするソフトなのか試してみました。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

ASIOもWDM(Kernel Streaming)も利用可能


REAPER
ASIOドライバにWDMドライバもサポートされている
もうひとつDAWの基本的な性能として、ASIOドライバやWDMドライバに対応していることが求められます。とくに、ソフトシンセをリアルタイム演奏したり、オーディオの入力に対してエフェクトをかけて、リアルタイムにモニタする場合などは、レイテンシーの短いこれらのドライバへの対応が必須となります。

この点でもREAPERは大丈夫。ASIOもWDMも、もちろんDirectXやMMEドライバもサポートしているので、Windows上であればどんな機材でも利用でき、しかもそれらのオーディオインターフェイスの最高のパフォーマンスを引き出せるようになっているのです。

当然MIDIドライバもサポートしていますから、通常のMIDIのドライバをインストールしておけばREAPERですぐに使うことができるのです。


初心者向きというよりは上級者向きのソフト


REAPER
無料ではあるけれどREAPERは上級ユーザー向き。フリーウェアのソフトシンセ、Synth1を組み込んだところ簡単に動かすことができた


無料という意味では、初めてDTM・デジタルレコーディングをはじめたいという人に紹介したいところではありますが、実際のところ初心者にはちょっと難しいソフトで、あまりお勧めできません。

というのも、コンパクトな分、初心者用の親切な機能が省略されていて、本当に始めての人が触ったら、何をどうしたらいいのかさっぱりわからないかもしれません。

反対にそれなりにこの世界のことは知っているけれど、お金がなくて……という人にはとってもうれしいソフトといえるでしょう。

ただし問題はVer1.00以降、シェアウェアになってから、本当にこのソフトを使う価値がどれだけあるか、というところ。まだ価格は発表されていませんが、それなりの値段になったとしたら、誰も振り向かなくなるかもしれません。反対に非常に安い機能でありながら、さらにACID機能もサポートしてくると、なかなか強力なソフトに成長する可能性も残されています。

ともあれ、現状のバージョンなら無料で入手でき、このベータ版にはとくに制限は設けられていないので、今のうちにダウンロードしておけば、将来的にも利用できるかもしれません。


【ダウンロード先URL】
http://www.cockos.com/reaper/index.php
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